日本鍛圧機械工業会が6月7日に発表した2019年5月度の受注総合計は277.6億円、前年同月比20.9%減となり、3カ月連続で前年を割り込んだ。サービス系は堅調に推移するも、プレス系、板金系を併せた機械合計では28.0%減となり、全体を牽引してきた国内向に際立った落ち込みがみられる。輸出向も貿易摩擦の影響などにより、先行き不透明感が漂う。
機種別によると、プレス系機械は131.3億円、前年同月比36.6%減。超大型プレスが4.8%減、大型プレス46.7%減、中型プレス59.9%減、小型プレスも29.4%減。フォーミングは2.4%増、自動化・安全装置が2.6倍増だが、油圧プレスは81.7%減。板金系機械は73.5億円で前年同月比5.1%減。プレスブレーキが3.9%増だが、レーザプラズマ13.1%減、パンチングも7.9%減。
国内は97.4億円、前年同月比34.0%減。鉄鋼・非鉄金属が59.4%増だが、自動車が32.6%減、金属製品製造業44.1%減、一般機械20.5%減、電機も71.1%減となった。
輸出は107.4億円、前年同月比21.5%減。北米向けが33.8%増、中国向け8.3%増、韓国・台湾向け52.0%増だが、インド向け98.3%減、東南アジア向け26.7%減、欧州向けも7.0%減となった。