Liebherr (リープヘル):2019年5月27日
■Wenzel GearTec GmbHの製品範囲
Wenzel GearTecは、ドイツのカールスルーエで歯車測定機、ソフトウェア、およびアクセサリーの開発と販売を行っている。このポートフォリオには、4軸歯車測定機の幅広い選択肢を代表する、成功したWGTシリーズが含まれている。高精度測定技術と歯車測定用に特別に開発されたWenzel GearTecソフトウェアの組み合わせは、歯車の検査において最高レベルの精度を保証する。この機械は、自動車分野、航空宇宙産業、一般機械工学など、さまざまな用途に使用されている。
■統合による製品範囲の拡大
Wenzel GearTecは、Liebherr-Verzahntechnik GmbHの組織に統合される。Wenzel Groupとのパートナーシップは2015年に結成された。Liebherrポートフォリオの歯車測定機の統合は、単一のソースから顧客の閉ループシステムソリューションを提供できることを目指している。最初の試みはHanover(ハノーバー)のEMO 2019(9月16日~21日)で展示される。
Liebherr-Verzahntechnik GmbHの営業およびマーケティング担当マネージングディレクター、Christian Lang(クリスチャン・ラング)博士は次のように述べている。
「私達はWenzel GearTec GmbHの製品の範囲と概念に満足しています。交渉が迅速かつ建設的に完了したことを嬉しく思います。歯車測定技術を私たちの範囲に含めて、技術開発に協力できるようになりました。」
Wenzel GearTec GmbHのマネジングパートナーであるFrank Wenzel(フランク・ヴェンゼル)氏は次のように述べている。
「既存のパートナーシップにより、Liebherrはすでに当社の製品に精通しているため、歯車測定技術を進歩させ、さらに発展させるのに理想的な会社です。当社は安定した実績を持っていると確信しています。」
Wenzel GearTec GmbHの全従業員は保持されている。
「Liebherrは信頼できる雇用主として知られており、私たちは国際企業の一員であることを誇りに思っています。私たちのスタッフは将来について楽観的であり、良い見通しを期待できます」とWenzel GearTec GmbHの事業部長、HeinrichBrüderle(ハインリッヒ・ブリューデル)氏は述べている。
当分の間、Wenzel GearTec GmbHは、Liebherr-Verzahntechnik GmbHの完全子会社として独自の名称で事業を継続していく。
既存の契約および法的関係は適切に維持される。Karlsruhe(カールスルーエ)とShanghai(上海)のロケーションも残る。契約当事者は、購入価格やその他の詳細を開示しないことに同意した。買収は、特定の商業プロセスの実施の対象となる。このプロセスは6月に完了する予定。完了後、LiebherrはWenzel GearTec GmbHの株主となる。
■Liebherr-Verzahntechnik GmbHについて
1969年に設立されたLiebherr-Verzahntechnik GmbH(リープヘル・ヴェルザーン・テクニック株式会社)は、現在世界中で約1,500人のスタッフを雇用している。Kempten(ケンプテン)の本社では現在1,200人の従業員が働いている。2018年、Allgäu(アルゴイ)を拠点とする同社は、2億42百万ユーロ(約298億円)の売上高を達成した。