森永乳業は5月20日、連結子会社である森永北陸乳業(福井県福井市)の福井工場に新棟を建設し製造ラインを増設、菌体の生産体制を強化すると発表した。
近年、腸内フローラの認知、理解の高まりにより、2018年度の国内におけるビフィズス菌・乳酸菌菌体市場は2014年度比で1.8倍と伸長している(※1)。森永乳業では、家庭用商品だけでなく、BtoBによる原料販売にも注力しており、2018年度国内の菌体BtoB事業は、2014年度比で約4倍と市場の成長を大きく上回り伸長している(※2)。
国内では、超高齢化社会を迎える中、機能性表示食品の定着などにあるように健康志向は高まりを見せ、今後も健康は関心の高いテーマと考えられている。また、海外においても、中国や北米などを中心にプロバイオティクス市場が伸長している。国内外の状況から判断し、森永北陸乳業・福井工場に新棟を建設し、菌体製造ラインを増設することにした。
<新棟・菌体製造ラインの概要>
所在地:福井県福井市高木2丁目601番地
延床面積:3,590㎡
生産品目:菌体
総投資額:約21億円
生産能力:森永乳業全体 2018年度比 約2倍(約150t)
着工・稼動:2019年7月着工、2020年秋頃(予定)
※1 森永乳業推計
※2 森永乳業 2018年度 出荷数量 2014年度比