シライ電子工業（本社：京都市右京区）は５月20 日、中国にある孫会社「白井電子科技（珠海）有限公司」（中国広東省珠海市三灶鎮）の敷地内に新工場を建設すると発表した。（拠点・工場について）
珠海工場は、近年のカーエレクトロニクス分野の電装化に伴う受注拡大により、品質要求の高い車載関連の基板をメインに生産する工場に成長し、操業から約10 年が経過した。今後もカーエレクトロニクス分野は自動運転技術をはじめ、ますます電装化が進み市場の拡大が見込まれ、また取引先からもより高い品質レベルで安定した供給体制が求められることが予想されている。現在の工場敷地内に新工場（第２工場）を建設し、更なる海外事業の拡大を図っていく。
新工場の建設とともに環境に配慮した競争力ある工場の実現を目指し、今回の投資により一部既存設備の更新を含めた生産体制の効率化等で、生産能力は約20％程度の増強を計画している。また今後の市場環境を見極めながら更なる生産能力の拡大に向けた投資（第二期投資）を検討する予定。なお第二期投資まで完了した場合、生産能力は現在の月産約10 万㎡から最大月産約15 万㎡まで拡大する見込み。
投資資金については、金融機関からの調達及び一部自己資金を予定しているが、詳細が決まり次第改めて発表する。
＜新工場の概要＞
名称（仮称）：白井電子科技（珠海）有限公司 第２工場
延床面積：17,600 ㎡
投資総額：約29 億円
操業開始日：2021 年１月頃の予定