月島機械は5月17日、国立大学法人室蘭工業大学(学長:空閑良壽)とインターンシップ、社会人ドクター指導等を対象にした「包括協力協定」を2011 年4 月に締結しているが、このほど同協定に基づく提携を更に強化するため、新たな共同研究を開始すると発表した。
月島機械は、「最良の技術をもって産業の発展と環境保全に寄与し、社会に貢献する」という企業理念のもと、時代の要請する最良の技術を社会に提供してきた。室蘭工業大学は、「創造的な科学技術で夢をかたちに」の基本理念のもと、変革する時代と社会・産業界の要請に応え、国際的に通用する高度なそして持続力を身につけた技術者の育成をめざし、イノベーションの創出につながる研究、地域活性化の拠点としての役割を果たすべく、教育研究を推進してきた。
月島機械が事業を展開している上下水道分野や、化学・鉄鋼・食品などの産業分野は、省エネルギー、省人化や生産性向上のニーズが一層高まっていることから、月島機械の持つ事業・技術ノウハウと室蘭工業大学の研究シーズを組み合わせることで、重要な社会インフラである上下水道設備や、生活に必要な生産品を製造する産業プラントの運転効率化に取り組んでいくことにした。
共同研究として取り組む領域については、実データに基づくAI(人工知能)・機械学習や、モデル予測制御を活用し、脱水・乾燥などの各種プロセスおよび機器の運転最適化を図っていく。併せて、共同研究の展開を通じて社会人ドクター取得やインターンシップなどの人材育成に取り組んでいく。