kikai-news.net

丸紅、サウジアラビアのシュケイク3造水プロジェクトの融資契約締結・着工

 丸紅は5月17日、サウジアラビア王国・シュケイク3造水プロジェクトに関し、Acciona Agua S.A.(以下、Acciona)、Abdul Latif Jameel Commercial Development Company Ltd.(以下、ALJ)、およびRawafid Alhadarah Holding Ltd.(以下、Rawafid)と共同出資するShuqaiq Three Company For Water社を通じて、2019年4月に融資契約を締結し、海水淡水化プラントの建設工事を開始したと発表した。

 同融資は、三菱UFJ フィナンシャル・グループ、農林中央金庫、三井住友銀行等の合計6行が約500億円の協調融資を行うプロジェクトファイナンス(*1)で、融資契約締結により大きなマイルストーンの一つを達成した。

 プロジェクトは、サウジアラビア王国紅海沿岸のシュケイク地区に、逆浸透膜(RO膜)方式(*2)の海水淡水化プラント(造水容量450,000㎥/日(給水人口約2百万人相当))を建設・保守・運転し、サウジアラビア王国水電力公社(Water and Electricity Company、以下、WEC)に25年間に亘って造水・売水を行うもの。

 サウジアラビア王国をはじめとした中東湾岸諸国の水需要は、経済成長や人口増加を背景に急速に増大している。また、再生可能エネルギー等の発電方式の多様化を背景として、火力発電設備との併設を前提とせず単独での造水が可能なRO膜方式の海水淡水化案件への志向が高まっている(*3)。丸紅は、世界各国にて蓄積したノウハウを活かし、水資源の乏しい地域での安定的・安全な水供給サービスを届ける社会的責任を果たしていく。

(*1)プロジェクトから生み出されるキャッシュ・フローを主な返済原資とする資金調達方法

(*2)塩類等を含む水を、浸透圧現象を利用しRO膜に透過させる造水方式

(*3)従来は、火力発電設備から発生する熱を利用する蒸発法が主流

<サウジアラビア王国・シュケイク3造水プロジェクト概要>

出資比率:丸紅45%、Acciona10%、ALJ30%、Rawafid15%

造水容量:450,000㎥/日

運転開始:2021年(予定)

売水先:WEC

売水期間:25年間

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了