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油研工業、2019年3月期売上は1.8%増の300億円、今期は横這い予想

 油研工業が5月10日に発表した2019年3月期(2018年度)連結業績によると、売上高は300億5百万円(前期比1.8%増)、営業利益は21億3千4百万円(同2.5%減)、経常利益は20億6千7百万円(同1.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億9千1百万円(同7.8%減)となった。

 油研工業2019年3月期データ

■当期の経営成績の概況

 2018年度における国内経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続き、緩やかな回復基調が持続した。一方、世界経済、米国は総じて堅調に推移したものの、欧州、中国の経済成長は鈍化し、米中貿易摩擦の長期化リスク等により、先行きは不透明な状況が続いている。

 このような状況のもとで、油研工業グループは、グループの全体最適(Group)、海外拠点の強化と対象市場の拡大(Global)、成長を支えるインフラや人財の強化(Growing)を推進の柱に、中期経営計画「3G(Group GlobalGrowing)Action 2018」を実行し、国内外の顧客に対し積極的な拡販に努めるとともに、環境変化に影響されにくい高収益体質企業への転換、新製品の開発・提案、経営の効率化にも鋭意取り組んできた。

■2020年3月期(2019年度)の見通し

 今後の見通しについては、世界経済は、米中貿易摩擦の長期化、景気の勢いの鈍化の可能性等、先行きは不透明な状況にある。また、国内経済も、海外経済下振れの影響や円高進行リスク等、予断を許さない状況にある。このような状況のもとで、油研工業グループは、2019年度を初年度とする新中期経営計画「3G Action2021~Challenge the Next Stage~」を策定いたした。前中期経営計画3G《Group・Global・Growing 》の行動指針を継続し、グローバル企業としてさらなる成長を目指し、利益《Gain 》を刈り取れる収益体制の構築を図っていく。

 2020年3月期(2019年度)の見通しについては、売上高300億円(前期比横ばい)、営業利益19億円(同11.0%減)、経常利益18億円(同13.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益11億円(同14.8%減)を予想している。

 業績予想の前提となる為替レートは、1ドル=上期110円、下期105円を前提としている。

 なお、2019年3月26日に「連結子会社の固定資産の譲渡に関する経過状況のお知らせ」で開示した、油研工業連結子会社ユケン・インディアLTD.の固定資産譲渡益概算12.5億ルピーについては、計上時期は未定であるため、2020年3月期の連結業績予想数値には含まれていない。

 油研工業の2019年3月期決算短信

 

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