営業利益は固定費の増加や原材料価格の上昇などはあったが、国内外での増収や為替差損益の改善などにより前年同期比90 億円(20.5%)増の529 億円となった。税引前利益は営業利益の増加により前年同期比91 億円(20.3%)増の542 億円となった。法人所得税は143 億円の負担となり、四半期利益は前年同期比77 億円(23.5%)増の404 億円となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を74 億円(24.8%)上回る373 億円となった。
■部門別の概況
<機械部門>
国内売上高は前年同期比4.9%増の756 億円。農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械が揃って増加した。
海外売上高は前年同期比17.6%増の3,145 億円。北米では、堅調な需要に加え、ディーラー在庫の補充が進んだことによりトラクタや建設機械が大幅に増加した。欧州では、トラクタやエンジンが増加したものの、ユーロやポンドに対する円高の影響により前年並みの売上となった。
セグメント利益は固定費の増加や原材料価格の上昇を国内外での増収や米国での金利低下による販売促進費の減少などで補い、前年同期比10.3%増加して518 億円となった。
<水・環境部門>
同部門はパイプインフラ関連製品(ダクタイル鉄管、合成管、ポンプ、バルブ、素形材、スパイラル鋼管等)、環境関連製品(各種環境プラント等)により構成。売上高は前年同期比1.5%増加して825 億円となり、売上高全体の17.2%を占めた。
国内売上高は前年同期比4.2%増の723 億円。パイプインフラ関連製品はダクタイル鉄管が増加したが、素形材やスパイラル鋼管などの減少により前年を下回った。環境関連製品は福島県双葉町での廃棄物処理施設の建設による売上が増加した。
海外売上高は前年同期比14.1%減の102 億円。中東向けのダクタイル鉄管やポンプが大幅に減少した。
セグメント利益は固定費の削減などにより前年同期比3.2%増加して91 億円となった。
<その他部門>
当部門は各種サービス事業などにより構成。売上高は前年同期比2.8%増の81 億円となり、売上高全体の1.7%を占めた。セグメント利益は前年同期比48.5%増加して11 億円となった。
なお、2019 年12 月期業績見通しは前回発表時(2019 年2 月14 日)から変更していない。
売上高は前期比1,197 億円増(6.5%増)の1 兆9,700 億円、営業利益は前期比107 億円増(5.6%増)の2,000 億円、税引前利益は前期比108 億円増(0.8%増)の2,080 億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は当期比64 億円増(1.5%増)の1,450 億円を予想している。
業績見通しにおける想定為替レートは、1 米ドル=108 円、1 ユーロ=122 円としている。