伊藤忠商事と東京センチュリー(本社:東京都千代田区)は5月8日、伊藤忠商事の100%子会社である伊藤忠建機(本社:東京都中央区)の発行済み株式の50%を、東京センチュリーに譲渡することで合意したと発表した。なお、株式譲渡に関しては、公正取引委員会の企業結合審査の完了および企業結合審査が必要なその他各法域における審査の完了等が前提となる。
伊藤忠建機は、伊藤忠グループの国内建設機械販売専門商社として、建機ユーザーの多様なニーズに応えるべく、超大型建機をはじめ、国内外の様々な建機・資材等の販売・レンタル事業に携わってきた。年間売上高は約400億円とされる。
東京センチュリーは、伊藤忠商事の持分法適用関連会社で、近年は金融事業のみならず、サービスや事業性ビジネスを積極的に推進している。東京センチュリーが持つITソリューションやサブスクリプションプラットフォームと、伊藤忠建機が長年の事業を通じて築いてきた顧客基盤を掛け合わせることで、建機ユーザーの課題やニーズに対して、先進的なサービスの提供が可能となる。
昨今の国内建設業界においては、建設現場へのICT建機の導入、ITツールを活用した施工管理の効率化等、最新テクノロジーの活用による現場の生産性向上に向けた様々な取り組みが行われている。この様な市場の動きに積極的かつ迅速に対応するべく、伊藤忠建機では今後、新分野への投資の促進と、EC事業等の取り組みを通じて、建機ユーザーの生産性向上をサポートするサービスを提供していく考え。
伊藤忠建機は、伊藤忠商事と東京センチュリーが持つ多彩なサービス機能ならびに国内外の広範なネットワークを活用し、建機ユーザーの事業ライフサイクル(購入~使用~売却)において、販売・レンタルのみならず、ソフトウェアやサービス、ファイナンス等のあらゆるニーズにワンストップで対応する次世代型総合ソリューション企業を目指していく。