・軸受の長寿命化により使用資源を減らしCO2削減に貢献
製鉄設備の圧延機ワークロール用軸受 (図2)は大きな荷重を受けた状態で、高速回転で使用され、かつ高温で更に水、鉄粉が混入するなど過酷な環境で使用される。特に冷却水が軸受内に浸入し潤滑不良を起こし、早期損傷(はく離*2、焼付き、錆など)が発生する場合がある。その対策として密封設計とともに水混入侵入の影響を最小化するグリース技術を活用した製品開発を進めてきた。
*1) 圧延機(図1)は二つのロール間に高熱又は常温の金属を通して所定の形状に仕上げる設備。
*2) 材料疲労によって金属表面がウロコ状に剥がれる現象。