■2019年度入社式訓示
コベルコ建機(株)楢木一秀表取締役社長挨拶
皆さん、コベルコ建機への入社おめでとうございます。
当社が生業とする建設機械事業は、社会インフラ整備や資源開発用途に使われる油圧ショベルとクレーンをお客様に供給するもので、中国、東南アジア、インドなどの新興国で需要が伸びており、将来の市場の広がりという観点で成長産業であると言われています。バブル経済崩壊後の失われた20年間に、広島五日市、中国、タイ、インド、米国と次々に新工場を建設して来た歴史がそのことを証明していると思います。
その中で、2017年からの油圧ショベル需要の増加で、2017年度に神戸製鋼グループでトップの経常利益219億円を達成しましたが、2018年度もトップの見込みです。
また、油圧ショベルの当社シェアは着実に伸びています。日本市場では17年度に過去最高の20.8％を達成し、18年度も好調を維持しております。東南アジアでは、インドネシアでの一時的低下で18％まで降下しましたが、2位の座は堅持。伸長著しいインドでは、ハイエンドクラスで30％のシェアで2年以上１位です。
クローラークレーンについては、70～250ｔの中小型機シェアで世界トップを堅持しており、商品強化中の300tクラス大型機と合わせ、世界シェア35％を狙えるポジションにあります。
これらは他社製を2割も上回る省エネ性能など優れた特長を持つ商品と、お客様から高く評価される品質とアフターサービスを支える各組織体制の成果だと思います。
さて、今日から始まる2019年度は、ショベル事業を営んでいた旧コベルコ建機とクレーン事業を営んでいたコベルコクレーンが合併してから4年目。また、当社グループの発展を目的とした中期5ヵ年計画をスタートしてからも4年目の大事な年です。最終2020年度での仕上げを見据え、お客様ニーズ変化や需要動向などを加味した2019年度計画を正に本日から開始します。
今日から社会人としてスタートした皆さんには、この2019年度計画の実行に早く参画できるよう努力すること、そして次の３つをお願いしたいと思います。
１つ目は『どのような場合でも、安全と健康を最優先すること』です。
今年も建機業界の高需要は続き、お客様も我々も忙しい状態が続きます。ついつい安全と健康管理への意識が弱くなることに注意してください。
どのような場合でも“安全/健康＞品質＞納期＞コスト”の優先順位を厳守してください。
２つ目は『仕事の質を上げること』です。
全ての業務で深掘りをし、皆さんの仕事の質を上げて行って欲しい。どのような業務も『ユーザ現場主義』という我々の経営理念に照らし、それに則した行動になっているかをチェックする。皆さんが担当業務で何を期待されているか、その期待に応えているか、あまり考えずに従来どおりのやり方を続けていないか等々、一度考えて見て下さい。そして改善策が見つかるまで掘り下げてください。
３つ目は『活発なコミュニケーション』です。我々の仕事を一人だけで完成させることはまず不可能です。職場内および他部署との連携なしでは語れないのが当社グループでの業務です。多くの人たちが複雑にかかわり合い、チームワークを発揮して業務を完成させていく上で、絶対に欠かせないのが「活発なコミュニケーション」です。各自の持つ情報を正しく、そしてタイムリーに交換・共有してください。皆さんがこのことを強く意識し、『活発なコミュニケーション』を心掛けてください。
最後に、当社の価値観・行動規範である『SPIRIT』を修得してください。
『SPIRIT』を構成する「シンプル」「スピード」「オープン」「コミュニケーション」「チャレンジ」「パッション」「ユニーク」「イノベーション」、これら８つの価値観・行動規範を基に、自由な発想で創意工夫を行い、人間力・活気に満ち溢れたコベルコ建機の実現に向けて、一緒に頑張っていきましょう。
本日は、誠におめでとうございます。
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■入社式概要
日 時： 2019年4月１日（月） 9:00～9:45
場 所： ホテルグランヴィア広島 4階「悠久」の間 （広島県広島市）
出席者： 代表取締役社長 楢木 一秀 CEO
取締役専務執行役員 木下 章 生産本部 及び 調達部の担当
取締役専務執行役員 三木 健 マーケティング事業本部長
取締役常務執行役員 青山 扶 マーケティング事業本部
クレーン営業本部長 及び法務・監査部の担当
取締役常務執行役員 岩満 裕明 技術開発本部長
常務執行役員 細見 浩之 企画本部長 兼 企画管理部長
■ 採用数
2019年4月1日入社 新入社員数：62名
＜大卒39名（内 事務系：9名、技術系：26名、事務職4名）、高卒：23名＞
＜参考＞
■ 2018年4月1日入社（昨年） 新入社員数：70名
＜大卒50名（内 事務系:15名、技術系:31名、事務職4名）、高卒:20名＞
■ 2020年度 採用予定（2020年4月入社予定） 採用計画数:80名程度
＜大卒:55名程度、高卒:25名程度＞
■ ここ数年の採用実績推移
＜09年度:60名、10年度:36名、11年度:40名、12年度:56名、13年度58名、14年度53名、 15年度56名、 16年度75名、 17年度62名、 18年度:70名、 19年度:62名＞
＊リリース内容から原文を紹介しています。