Kobelco Construction Machinery Europe B.V.(KCME):2019年3月27日
例えば、建設および土木分野での新規オペレーター数の減少、熟練したエンジニアから若い実習生への技術継承、および現場でのより厳格な健康および安全規制は、将来の建設作業のやり方を根本的に変える可能性があります。Kobelcoは油圧ショベルの性能を改善することだけでなく、建設業界全体が外部の課題にどのように適応する必要があるかを考えることも不可欠であると考えています。
まだ構想段階ではありますが、K-Diveの考えは、建設機械を遠隔操作することができるという原則から生まれました。これにより、Kobelcoの「誰でも働ける現場へ」という戦略が強化されました。この種の遠隔作業は、オフィス環境の快適さと安全性から、建設会社に産業廃棄物処分場、災害地域、極寒地域などの危険な現場へのアクセスを可能にします。この遠隔操作は、地理的または時間的制限のために現場で作業することができないオペレーターによる作業を可能にするかもしれません。
K-Diveコンセプトの開発の初期段階で、Kobelcoは、ショベルを遠隔操作する際に生産性を落とさず、違和感なくショベル作業が出来る必要があると考えていました。これを達成するために、Kobelcoはあたかも現場で作業しているような圧倒的な臨場感を体感できる非常に現実的なシミュレーターキャビンを作成しました。BAUMA 2019では、シミュレータに乗り、操作中のシートに伝わる臨場感のある振動や傾きを体験して頂けます。
さらに、Kobelcoは高速5Gモバイル通信システムを介して稼動機の施工実績、出来高に関する情報等をリアルタイムで転送できるようにしたいと考えています。遠隔作業アシスト技術については、日本で間もなくテストが開始され、2020年までに完了する予定です。
さらに、Kobelcoは現在、次世代の建設現場向けに「現場のテレワークシェア」を開発しています。遠隔地のコックピットを使用して施工現場や建設機械のネットワークシステムを構築することで、施工業者が他の地域や国からでもオペレーターを確保できるようになります。また、施工業者が経験とスキルに基づいて求人サイトのオペレーターを選択できるようになり、その結果、オペレータは、場所に制限されることなく世界中のあらゆる職場にアクセスできるようになり、自分のライフスタイルに合った時間帯に仕事をすることさえ可能になります。この遠隔コックピットにより、施工業者は現場での進捗状況をリアルタイムで確認することができます。また、遠隔操作で技能を向上させるための仮想トレーニングルームとしても使用できます。
BAUMA 2019のスタンドFN.1016にて、Kobelco K-Diveコンセプトの詳細を学び、バーチャルシミュレータでご自身の操作スキルを試してみてください。
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。