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クボタ工建、カンボジア「コンポントム上水道拡張計画」を受注

   ㈱クボタ工建(クボタ100%子会社、本社:大阪市浪速区)は3月20日、㈱建設技研インターナショナル㈱ジオクラフトメタウォーターと構成するコンソーシアムで、カンボジア王国コンポントム州における「コンポントム上水道拡張計画」を受注したと発表した。日本のODA(政府開発援助)案件で、水道施設の設計・施工から運営・維持管理まで一括で担うのは日本企業のコンソーシアムでは初めてとなる。

 受注した案件は2017年3月に日本政府とカンボジア政府が調印した、事業・運営権対応型無償資金協力※の一環で、既に施設の設計・建設の契約を締結し、3月26日に同国で運営・維持管理について、基本合意書の調印式が行われる予定。

 クボタ工建およびコンソーシアム各社は、日本の質の高いインフラ技術による水道施設の建設および運転・維持管理を通じて、カンボジアでの安全な水の安定供給に貢献していく。

 カンボジア政府は、2025年に都市部での安全な飲料水へのアクセス率100%を目標に、同国工業・手工芸省(MIH:Ministry of Industry and Handicraft)主導で地方都市の上水道施設整備を重要課題として進めている。カンボジア北部のコンポントム州の州都地域では、配水管網の整備不足のため41%にとどまる給水率の引き上げに加え、都市化の進展を背景に、給水対象地域の拡大が求められている。一方で既存の浄水場からの供給量も能力の90%を超えていることから、早急な拡張整備が必要な状況。このような状況の下、カンボジア政府からの要請で、日本政府によるODA(政府開発援助)事業が実施されることになった。

<事業概要>

実施機関:カンボジア王国 工業・手工芸省(MIH)

構成企業:株式会社クボタ工建(代表者)、株式会社建設技研インターナショナル、株式会社ジオクラフト、メタウォーター株式会社

事業期間:設計・建設期間 約3年、運営・維持管理 5年(延長オプション有り)

工事概要:取水施設(8,250㎥/日)、浄水場(7,500㎥/日)、導水管・配水管152kmの設計施工 *施設建設後、浄水場運営・維持管理

契約金額:30.2億円

※事業・運営権対応型無償資金協力:民間企業が関与して施設建設から運営・維持管理までを包括的に実施する公共事業に無償資金協力を行うことを通じ、日本企業の事業権・運営権の獲得を促進し、日本の優れた技術・ノウハウを途上国の開発に役立てることを目的としている。

 ニュースリリース

 

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