Kobelco Construction Machinery Europe B.V.:2019年3月4日
中型ショベル分野を牽引する、日本メーカーの新機種SK75SR-7・SK85MSR-7が登場。
SK75SR-3およびSK85MSR-3に関するヨーロッパ市場からのフィードバックを基に数年間研究開発に取り組み、新モデルには多くの改良がもたらされました。たとえば、岩石による損傷を減らすために上部構造と下部構造との隙間を20mm広げ、ブレードの形状を改善することで山岳地帯での操作が容易になりました。
その他にも、アーム掘削速度を15%改善、エンジン出力を23%向上させました。さらに、固い地面で作業する際のバケット掘削力は52.7から60.3 kNへと14%以上増加しました。
後方超小旋回ショベルであるため、住宅地などスペースが限られている現場での作業にも最適です。更にKobelcoの革新的なiNDr機能(騒音および防塵冷却システム)の搭載により、騒音を低減、機械停止時間も最小化され、都市環境へ配慮したショベルとなっています。
燃費に関しては、仕事量と燃料消費のバランスをとるために3つの作業モードが備わっています。 Hモードは重作業用、Sモードは通常作業用、エコモードは燃費優先となっています。
キャビン内の10インチカラーマルチディスプレイで燃料消費量を監視し、作業モードを変更することもできます。ディスプレイの大きさはクラス最大です。また、低炭素社会への実現へ向け、2019年に施行されるEU排ガス規制ステージVもクリアしています。
更にオペレーターの快適性と安全性を高めるために大型キャビンを採用しています。シートはメカニカルサスペンションシートを標準とすることで優れた衝撃吸収性を実現しました。また、アームレストとジョイスティックはシートと共に最適な作業位置へ移動可能となっており、操作者の疲労を軽減するためにレバーを水平に動かすこともできます。
ROPSおよびFOPS II準拠のキャビンは、オペレーターの安全性を高め、LED仕様のワークライトと後方右カメラは現場での優れた視認性を提供します。さらに、本体メンテナンスパネル内にマルチコントロール、燃料ドレインコック、N&Bセレクタを集中配置し、FOPS Ⅱガードを開閉可能とすることでメンテナンス性を向上させました。
SK75SR-7は、モノブームおよびオフセットブームの取り付けが可能で SK85MSR-7は、スイングモノブーム、ツーピースブームを取り付けることができます。 ツーピースブームを取り付けることで、オペレーターはスムーズな油圧操作、高性能、および燃費向上を実現しながらより広い操作範囲と掘削スペースを確保することができます。
KCMEプロダクトマネージャのPeter Stuijt(ピーター・スタイト)氏は、新しいSK75SR-7とSK85MSR-7の導入について、次のように述べています。「中型ショベル(10トン未満)の市場は特に英国、ドイツ、フランス、オーストリア 、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、ベネルクスで拡大しています。このことを念頭に、市場の需要を満たすとともにヨーロッパの顧客の期待を上回るために、SK75SR-7およびSK85MSR-7の開発に長年費やしてきました。」
「パワーとスピードを向上させ、性能、効率、生産性をアップさせたことは勿論、キャビンの快適性と安全性の向上はオペレーターを特に魅了するでしょう。」
Kobelco SK75SR-7とSK85MSR-7は、2019年4月に開催されるBAUMA 2019のKCME屋外スタンド(FN1016)に展示予定です。
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。