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三井化学、中国におけるガラス長繊維強化ポリプロピレン生産設備を新設

・グローバル供給体制を構築し、事業拡大を推進

 三井化学は3月5日、中国の製造拠点である三井化学複合塑料(中山)有限公司(中国広東省中山市)にガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設すると発表した。

 長繊維GFPPの製造拠点は、日本、米国に次ぎ3番目。今回の設備新設により長繊維GFPPの生産能力は、10,500トン/年となる。

 ㈱プライムポリマー(出資:三井化学 65%、出光興産株式会社 35%)が開発した長繊維GFPPは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量で、ガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されている。(三井化学は長繊維GFPPを、環境貢献価値が高い製品としてBlue Value(R)に認定している。)

 昨今の環境規制の強化やEV化の進展を背景に、自動車には更なる軽量化が求められている。こうした中、バックドアなどの金属代替素材として、繊維強化樹脂の需要は増加が見込まれている。

 三井化学は、世界的に拡大する需要を的確にとらえ、三井化学の重点分野の一つであるモビリティの更なる事業拡大を進めていく。

<生産設備新設の概要>

製品:ガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)

製造場所:三井化学複合塑料(中山)有限公司( 中国広東省中山市

生産能力:3,500トン/年

スケジュール(予定):2020年2月完工、9月営業運転開始

 ニュースリリース

 

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