㈱クラレは2月20日、高機能不織布の需要拡大に対応するため、不織布および不織布製品の製造・販売会社であるクラレクラフレックス(本社:大阪市北区)の岡山工場(岡山市)に、メルトブローン不織布の生産設備を増設することを決定したと発表した。生産能力は年産900トンで、増設後のメルトブローンの年産能力は、合計2,700トンに拡大する。
メルトブローン不織布は極細繊維により構成される不織布で、その緻密な構造により、マスク用をはじめ各種フィルターなどに使用されている。クラレクラフレックスは、ポリプロピレンによる一般的なメルトブローン不織布にとどまらず、特殊ポリマーを素材に用いた特色あるメルトブローン不織布を製造、販売している。近年、クラレクラフレックスが手掛ける独自のメルトブローン不織布、およびそれらを使用した複合シートの需要拡大が続いていることから、今般生産設備の増設が必要と判断した。
クラレグループは、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた2018年~2020年度の3ヵ年の実行計画として、中期経営計画『PROUD 2020』を推進している。引き続き、成長に向けた投資を積極的に行っていく。
<設備増設の概要>
場所:クラレクラフレックス株式会社 岡山工場(岡山県岡山市南区海岸通2-4-9)
生産能力:年産900トン※増設後のメルトブローンの年産能力は、合計2,700トンに拡大。
稼働時期:2020年 後半(予定)
<クラレクラフレックス株式会社>
社名:クラレクラフレックス株式会社
本社所在地:大阪府大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー40階
代表者:代表取締役社長 足立篤美
設立:2005年4月1日(前身は1971年設立のクラレチコピー(株))
資本金:1億円(クラレ100%)
主な事業内容:不織布および不織布製品の製造・加工・販売