kikai-news.net

現代建設機械、2018年売上は28%増の3,234(十億)ウォン、営業利益は52%増の209(十億)ウォン

・2019年売上は12%増の3,629(十億)ウォン見込む

 韓国の建設機械メーカー、現代建設機械(Hyundai Construction Equipment、本社:京畿道城南市)はこのほど、2018年第4四半期(10~12月)と2018年(1~12月)の業績を発表した。(約2,200字+図表4点)

■2018年第4四半期の業績

 2018年第4四半期(10~12月)の売上高は、中国、インド市場での売上増により前年同期比13.6%増の670.3(十億)ウォンとなった。利益面は、為替相場の変動や材料費の増加などにより、他の新興国市場(中国、インド、国内除く)での販売が減少したため、営業利益は同127.0%増の34.5(十億)ウォンとなり、営業利益率は5.1%(前年同期:2.6%)に増加した。純利益は32.6(十億)ウォン(同:△12.8十億ウォン)、会社の所有者に帰属する利益は19.4(十億)ウォン(△12.8十億ウォン)となった。(1ウォンは約0.1円)

 10~12月期における建設機械の売上高は前年同期比10.4増の489.9(十億)ウォン、産業車両の売上高は同24.7%増の122.8(十億)ウォン、部品の売上高は同19.8%増の57.6(十億)ウォンとなった。

■2018年の業績

 2018年(1~12月)の売上高は、前年比27.8%増の3,233.9(十億)ウォン(約3,234億円)、営業利益は、同51.5%増の208.7(十億)ウォン(約290億円)、会社所有者に帰属する純利益は同25.0%増の89.9(十億)ウォン(約90億円)となった。

 すべての事業分野における営業利益の継続的な増加、特に建設機械の営業利益は、中型機の拡販等の売上高の伸びにより、前年同期比95.6%の増加となった。

 油圧ショベルを主とする建設機械(ボブキャット除く)の売上高は、中国とインドで中大型ショベルが増加したことにより、前年同期比34.4%増の2,530.8(十億)ウォンで、営業利益は同95.6%増の136.5(十億)ウォンとなった。

 産業車両の売上高は、主に北米と欧州の先進国市場の販売により、同3.9%増の465.4(十億)ウォン、営業利益は同37.5%増の13.2(十億)ウォンとなった。

 部品の売上高は、機械市場が世界的に増加したことにより、同18.5%増の237.7(十億)ウォン、営業利益は同1.0%増の59.0(十億)ウォンとなった。

■地域別売上

・直接輸出:米国金利の引き上げ後に資本金がEMから流出したことに起因する現地通貨の変動により、売上高は減少した。

・海外子会社:中・大型ショベルが、中国、インド、北米でインフラ投資が拡大したため、売上は大幅に増加した。

・国内:住宅およびSOCプロジェクトの減少により、継続的な売上高の減少。

 現代建設機械2018年第4四半期と通期データ

■2019年見通し

・2019年売上見通しは、前年比12%増の3,629.4(十億)ウォン。

・中国とインドでM/S(マーケット・シェア)を拡大し、先進国市場では新モデルを投入し、EM(新興国市場)におけるマーケットリーダーの地位を維持することに焦点を当てている。

・グローバル生産子会社の活用によるグローバル販売数量の拡大、製品ミックスの変更による収益性の向上。

■市場別見通し

<直接輸出>(新興国、中国、インド)

・為替レートが比較的安定していても、市場の需要が原油価格に影響を及ぼす可能性がある。

・生産拠点を活用した販売台数の拡大(インド、ブラジルなどの他のエマージング市場への輸出)

・大型機の拡販による安定した売上高と収益基盤の創造。

・新たに開発したディーラーネットワークを通じたグローバルでの売上拡大を見込む。

・主な不安定要因を排除。(為替相場や新興国経済の不透明感の変化など)

・市場は7.5%の経済成長予測とインフラストラクチャの大規模投資計画で成長を続けるであろう。

・売上高は、生産能力の拡大とともに、2019年には前年比+ 24%の成長を見込む。

<インド>

・生産能力を年間5,000台から年間10,000台に拡大し、M/S(2018年:16.8%シェア)ポジション維持。

・HCEインドでは、売上、営業利益、市場シェアが4年連続して拡大し、ローカライゼーションの拡大によるコスト競争力の強化を計画。

<中国>

・中国政府のインフラ投資による2017-2018年の堅調な市場成長

・HCEのM/Sが20〜22トンのミディショベル市場で拡大し、収益性が向上した(2016年の6.3%から2018年の7.5%)

・HCEの優先的な収益性とリスク管理M/Sの段階的な向上が期待されている。

・2017-2018年の世界経済の低迷と高水準のリスクが高い場合でも、市場の需要は2018年までわずかな水準で推移している。

・購買前の需要先が2020年にエンジン排ガス規制(Tier 4)を開始し、Tier 4のスケジュールが予定されているため、2019年市場で大きな落ち込みはない。

・新開発のディーラーネットワークによるHCEの増収を見込む(拡販ポイント:206ポイント→300ポイント)

<欧州・北米>

・欧州:政治的および経済的な不確実性が続くため、市場の需要は緩やかになる、大きな変化はない。

・北米:堅調な経済成長と大規模なインフラ投資計画により、市場での需要が好調。

 先進国市場でStage Vモデルを発売する計画→製品の品質を向上させる→市場シェアを拡大する。

■現代建設機械について

 現代の建設機械部門は、1985年に生産を開始し、油圧ショベル、ホイールローダー、バックホーローダー、スキッドステアローダー、産業車両などの建設機械を製造している。140カ国に500の地元ディストリビューターを通じて製品を販売し、サポートしている。 同部門は、米国、欧州、インド、インドネシア、ブラジル、中国(江蘇、山東、北京)に9つのグローバルオペレーションセンターを保有している。

 2018年第4四半期と通期のプレゼン資料→ 現代建設機械IRページ

 

 

 

モバイルバージョンを終了