kikai-news.net

技研製作所、「ジャイロプレス工法」を用いた基礎杭による新工場「高知第三工場」を建設

 ㈱技研製作所(本社:高知市)は2月15日、高知県香南市にある赤岡テストフィールド内に、「ジャイロプレス工法」を用いた基礎杭による新工場「高知第三工場」を建設すると発表した。建築物の基礎杭を「ジャイロプレス工法」で施工するのは今回の案件が初となる。投資額は約7.5億円で、2019年12月に竣工する予定。

 ジャイロプレス工法」は先端にビットと呼ばれる切削爪の付いた鋼管杭を地上から直接回転圧入するため排土がなく、シンプルな工程で精度の高い施工が行える。これまで土木分野では堤防の補強工事等で鋼管杭による連続壁の構築や、杭径の 2.5 倍程度の一定間隔を空ける飛び杭施工で採用されてきた。

 今回、技研製作所の「サイレントパイラーF401-G1200」と、地上を単独で移動しながら回転圧入できるアタッチメントを用いることで、新工場の基礎杭となる単独杭の施工を行う。「ジャイロプレス工法」では、圧入管理システムによって圧入状況を自動で計測・記録することが可能であり、施工と並行しながら杭1本1本の支持力を科学的に実証できる点も基礎杭の施工方法として大きなメリットとなる。

 新工場は、既存の高知本社工場の約 1.4 倍の面積(3,516㎡)を有し、完成後は技研製作所の国内最大の工場となる。吊上荷重 30t、揚程 10m の天井クレーンを2基配備し、従来機を上回る大型製品の開発・試作・検証に対応できる。また、敷地内に隣接する実証場で新規開発した機械の実証試験を行い、その結果を開発部門に迅速にフィードバックすることで、開発スピードおよび製品品質の向上を図る。

 技研製作所ではこの新工場を新規開発の拠点とするとともに、今回の案件を「ジャイロプレス工法」による建築物の基礎杭施工のモデルケースとして、土木で培ってきた技術の建築分野への応用展開に繋げていく。

<施設概要>

施設名:高知第三工場

所在地:〒781-5310 高知県香南市赤岡町字大東2246番3

    株式会社技研製作所 赤岡テストフィールド内

建物概要:建築面積 3,516㎡(事務所含む)

投資規模:約7億5千万円(建物、設備含む)

建設スケジュール:着工2019年2月、竣工予定 2019年12月

 ニュースリリース

モバイルバージョンを終了