「M5A」は、5MW級ガスタービンでは世界最高の発電効率32.6%を達成し、同機を用いたPUC50Dコージェネレーション(熱電併給)システム※はクラス最高の総合効率84.5%。この高い総合効率により、エネルギーコストの低減とCO2排出量の削減を実現。また、環境性能においても、最新のドライ低エミッション(DLE)技術により、窒素酸化物(NOx)排出量は52.5ppm(O2=0%)を達成している。さらに、メンテナンス性では、オーバーホール交換作業の効率化を図り、中間点検を簡易点検(ボアスコープ点検)とすることで、年間稼働時間を向上させている。今回の受賞は、これらの性能・特長などが総合的に評価されたもの。
「M5A」は、川崎重工が長年培ってきた中小型ガスタービンの開発技術を結集して自社開発したもので、2017年11月に全世界に向けて販売を開始した。全世界で累計11,000台以上の納入実績がある発電用ガスタービンの開発経験や実績をベースに最新の技術を投入し、信頼性を確保している。国内外で特に需要の多い5MW級の市場において、トップクラスの性能を有する「M5A」は多くの需要が見込まれる。
※コージェネレーションシステム:1つのエネルギー源(燃料)から複数のエネルギー(電気・熱)を生み出すことによってエネルギーの有効利用を図るシステム。