損益面については、営業利益は30,170百万円(同15.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は21,629百万円(同6.2%増)といずれも増益となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益については過去最高となった。
*数値の表記は、発表企業の方法を採用しています。
■事業別の概況
<金属加工機械事業>
板金部門:中期経営計画の重点施策に掲げるファイバーレーザ商品に加え、その高速加工・高効率性能を最大化する自動化周辺装置の販売も引き続き好調に推移した。また、ファイバーレーザ商品の特長と市場ニーズが合致したことにより、従前のCO2レーザ商品からの置換えが着実に進展しており、中でもグローバル戦略商品であるENSISシリーズは国内外で好調な販売が続き、増収に貢献した。また、自動化・省力化に対応したベンディング自動化商品の販売も引き続き国内外で拡大し、売上収益は168,012百万円(同10.7%増)となった。
微細溶接部門:新エネルギー車市場の拡大が顕著な状況下、国内や中国、欧州において抵抗溶接機器の販売が増加し、ASEANを中心としたアジアにおいてレーザ溶接機の販売が好調だったことにより、売上収益は21,801百万円(同11.8%増)となった。
<金属工作機械事業>
受注高は45,862百万円(同12.8%増)、売上収益は45,131百万円(同26.9%増)、営業利益は6,507百万円(同24.1%増)といずれも前年同期に比べ増加した。
切削部門:国内外でマシン販売が好調で、特に国内、北米における旺盛な建設需要を背景に鉄構加工用途のマシン販売が伸長した。また、第2四半期連結会計期間に子会社化した米国の老舗切削機械メーカーであるアマダマーベル社の業績も増収に寄与した。第3四半期よりアマダマーベル社製マシン専用鋸刃(ブレード)の供給も開始するなど、さらなる拡販とシナジー効果の創出を目指している。
プレス部門:国内の自動車部品関連需要が好調に推移する中、プレス加工の自動化装置メーカーであるオリイメックの連結化により、複数の中型プレス機を自動搬送装置を用いて連結するタンデム運用によるフレキシブル生産をトータルで提案する環境が整備され、これにより販売が拡大した。
研削盤部門:主力のプロファイル研削盤の販売が国内及び中国において好調、成形研削盤が欧州やASEANで好調であったことにより売上は堅調に推移した。
■地域別の状況
<北 米> 米国では、幅広い業種において販売が拡大したが、特に電化製品向けや通信機器向けの販売が好調でした。カナダでは、電子部品や半導体等の精密板金が好調だったことに加え、農機具向け、輸送機器向けの販売が堅調に推移したことで、売上収益は48,609百万円(同19.4%増)となった。
<欧 州> 欧州では、ブレグジットをめぐる政情不安の影響でイギリスでは設備投資の低迷が目立つものの、他の主要国においては、イタリアでは工作機械関連向けや農機具向けの販売が、フランスでは農機具や鉄道事業向け、ドイツでは自動車関連向けや機械カバー類向けの販売が各々堅調に推移し、売上収益は45,012百万円(同9.3%増)となった。
<アジア他> 中国では微細溶接部門において自動車関連向けおよび電気・電子部品向けの販売が増加し、研削盤部門において精密金型向けの販売が伸長した。また、インドでは、板金部門において鉄道や建築などの社会インフラ関連向けの販売が好調に推移した。韓国では微細溶接部門において電池関連向けの販売が貢献し、売上収益は43,307百万円(同8.6%増)となった。
■2019年3月期の見通し
連結業績予想については、2018年11月14日に公表した予想値に変更はなく、売上収益3,300億円(前期比9.4%増)、営業利益430億円(同8,2%増)親会社の所有者に帰属する当期利益310億円(同14.4%増)となる見通し。