千代田化工建設は2月6日、米国グループ会社 である千代田インターナショナル社(CIC社)は、米国Zachry Group 及びMcDermott International Inc.と共同で、米国ゴールデンパスプロダクツ社(カタールペトロリアム社とエクソンモービル社のジョイントベンチャー)から、米国テキサス州で計画されている LNG(液化天然 ガス)輸出プロジェクトに関する LNG 輸出基地の設計、調達、建設(EPC)業務を受注したと発表した。
受注した案件は、テキサス州サビンパスにあるゴールデンパス LNG 受入基地に、年産 1,560 万トン(520 万トン×3 系列)のLNG 液化設備の設計・調達・建設工事及び試運転を行うもので、2024 年に運転を開始する予定。
カタールペトロリアム社とエクソンモービル社は、千代田化工建設にとって長年にわたり重要顧客であり、世界最大級のLNG 供給会社。今回の受注は、2024 年の運転開始を目指す顧客の千代田化工建設に対する信頼を象徴するものと捉えている。米国建設工事における過去の教訓を活かし、McDermott社に加え、熟練の労働者を多数抱え、またテキサス州において豊富な工事実績を有するZachry 社をパートナーに起用することにより、リスク管理を徹底し、顧客からの信頼に誠実に応えていく。なお、EPC業務の中で、Zachry 社と McDermott社が労働者の生産性など現地建設関連のリスクの責任を負うスキームとし、千代田化工建設の負うスコープは基本的に設計と調達に限定した。
■Zachry 社について
Zachry グループは全米に 30 以上の拠点を有し、400 ヶ所で 2 万人を超える従業員により電力、エネル ギー、化学品などの各種製造設備分野での設計・建設から保全サービスなどを、高い安全性で手掛けるグループ。
■McDermott 社について
McDermott 社は、インフラ、エネルギー分野において 54を超える国で技術、設計、建設サービスを提供 した実績があり、全世界に約4 万人の従業員を擁する企業。
*参考:千代田化工、米で大型LNG受注 総額1兆円、採算管理を徹底(2019年2月6日、日経電子版)