4~12月期における工作機械需要は、米国市場は、大企業からジョブショップ(中・小規模加工業者)まで自動車や航空機関連を中心に、幅広い業種で活発な設備投資が続いた。欧州市場は、一般機械や自動車等からの需要が堅調に推移したが、年度後半には減速感が見られた。
このような経営環境の下、オークマグループは知能化技術を搭載したスマートマシンの提供と生産性向上に貢献するスマートマニュファクチャリング技術・製品の提案を進め、受注・売上・収益の拡大に努めた。
■2019年3月期の見通し
米国市場では、米中貿易摩擦を懸念し設備投資を抑制する動きが一部で予想されるが、好調な経済を背景に工作機械の需要は堅調に推移すると見込まれる。欧州市場では、景気の減速感が見られるものの企業の合理化投資の意欲は強く、需要は底堅く推移するものと予想される。中国市場では、中国政府による金融・財政政策により工作機械の需要回復が進むものと予想される。
国内市場では、米中貿易摩擦などの先行きの不透明感は、企業の設備投資に影響を及ぼすものの、労働力不足に対応する省力化・自動化投資が下支えとなり、工作機械の需要は堅調に推移すると予想される。
2019年3月期の連結業績は、2018年4月27日に公表したとおり、売上高2,030億円(前期比11.5%増)、営業利益265億円(同17.8%増)、経常利益265億円(同17.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益175億円(同23.0%増)の見通し。