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オークマ、18年4~12月売上は16.0%増の1,532億円-通期見通し2,030億円は変えず

 オークマが1月31日に発表した2019年3月期第3四半期(2018年4~12月)連結業績によると、受注高は1,686億76百万円(前年同期比13.2%増)、売上高は1,532億11百万円(同16.0%増)、営業利益は192億76百万円(同29.1%増)、経常利益は、202億97百万円(同29.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は128億13百万円(同25.7%増)となった。

 オークマ2019年3月期第3四半期データ

 4~12月期における工作機械需要は、米国市場は、大企業からジョブショップ(中・小規模加工業者)まで自動車や航空機関連を中心に、幅広い業種で活発な設備投資が続いた。欧州市場は、一般機械や自動車等からの需要が堅調に推移したが、年度後半には減速感が見られた。

 中国市場は、インフラ投資の抑制や金融引き締めの影響が残る中、米中貿易摩擦を懸念して、第2四半期以降、設備投資は様子見の動きが強まり、需要が減少した。国内市場は、自動車や半導体製造装置、ロボット、建設機械、減速機等を中心に需要は堅調に推移した。

 このような経営環境の下、オークマグループは知能化技術を搭載したスマートマシンの提供と生産性向上に貢献するスマートマニュファクチャリング技術・製品の提案を進め、受注・売上・収益の拡大に努めた。

■2019年3月期の見通し

 今後の世界経済の見通しについては、米中貿易摩擦の影響などにより減速しながらも、堅調な米国経済を下支えに、緩やかな拡大基調を維持すると予想される。省力化・自動化や競争力強化に向け、企業の設備投資に対する意欲は根強く、工作機械の市況は底堅く推移すると予想される。

 米国市場では、米中貿易摩擦を懸念し設備投資を抑制する動きが一部で予想されるが、好調な経済を背景に工作機械の需要は堅調に推移すると見込まれる。欧州市場では、景気の減速感が見られるものの企業の合理化投資の意欲は強く、需要は底堅く推移するものと予想される。中国市場では、中国政府による金融・財政政策により工作機械の需要回復が進むものと予想される。

 国内市場では、米中貿易摩擦などの先行きの不透明感は、企業の設備投資に影響を及ぼすものの、労働力不足に対応する省力化・自動化投資が下支えとなり、工作機械の需要は堅調に推移すると予想される。

 2019年3月期の連結業績は、2018年4月27日に公表したとおり、売上高2,030億円(前期比11.5%増)、営業利益265億円(同17.8%増)、経常利益265億円(同17.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益175億円(同23.0%増)の見通し。

 オークマの2019年3月期第3四半期決算短信

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