・中型スポット溶接ロボットのラインアップを強化
近年、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池車(FCV)など低燃費で環境に優しいエコカーの開発が世界規模で進められており、それに伴い自動車製造ラインの構成も大きく変化しつつある。特に、自動車ボディーの製造工程では、低燃費性能の実現に向けた車体軽量化のために、アルミニウムやハイテン(高張力鋼板)など従来の鋼材とは異なる新しい素材が採用され始めている。
それらの新素材を使用した自動車ボディーの溶接工程では、高加圧スポット溶接への対応が求められるため、それに合わせたライン作りが必要とされている。また、従来にも増して、ライン長の短縮による省スペースや工程統合による高付加価値ラインの構築も求められている。
安川電機では、このようなニーズに応えるため、MOTOMAN-SP130を開発し、中型のスポット溶接用途ロボットのラインアップを強化した。高速動作や高密度配置を実現することで、高付加価値を追求した次世代の生産ライン構築に貢献する。また、新たな制御方式を採用し、世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応できる新型ロボットコントローラYRC1000との組み合わせで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出す。