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北越工業、18年4~12月期売上は13.6%増の300億円

 北越工業が1月30日に発表した2019年3月期第3四半期(2018年4~12月)業績によると、売上高は前年同期比13.6%増の300億2百万円、営業利益は同23.3%増の41億24百万円、経常利益は同21.4%増の42億3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同18.9%増の27億76百万円となった。

 北越工業2019年3月期第3四半期データ

 第3四半期連結累計期間(4~12月)における国内経済は、堅調な企業収益を背景に緩やかな回復傾向にあった。世界経済においては、米国は引き続き堅調さを維持したが、米国の通商政策などの動向により世界各国の経済に与える影響が懸念された。このような情勢のなか、北越工業グループは、建設機械需要の高まりに対して、増産対応と生産効率の向上など生産体制の整備を進めた。販売面では、さらなる販路の拡大や新製品投入による市場開拓に注力した。

<建設機械事業> 主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。国内は首都圏を中心とした再開発やインバウンド景気などを背景に建設機械の出荷が堅調に推移した。

 海外では自社ブランド販売・OEM供給を展開する北米において、最新の排気ガス規制に対応した製品をリリースするなど販売は好調に推移した。東南アジアではコンプレッサのブランド力に加え、現地のニーズに沿った新機種を投入したことで堅調に推移した。

 利益面については、原材料価格などの上昇はあったものの、好調な販売による増収効果と工場の操業度向上により前年同期比で増益となった。

<産業機械事業> 主にモータコンプレッサ、部品、サービスなどの事業で構成。OEM用圧縮機本体の出荷が減少したが、他の製品でカバーして販売が前年レベルで推移した。利益面では補給部品の供給や修理などのメンテナンス事業が好調に推移し、前年同期比で増益となった。

■2019年3月期業績見通し

 連結業績予想については、ほぼ当初の予想どおりに推移しており、2018年5月9日公表予想のとおり、売上高は370億円(前期比5.5%増)、営業利益47億80百万円(同4.8%増)、経常利益48億円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益32億50百万円(同0.5%増)となる見通し。

 北越工業の2019年3月期第3四半期決算短信

 

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