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三菱日立パワーシステムズ、米エンタジー・テキサス社向けにガスタービン2基を受注

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は1月29日、米国のエネルギー会社であるエンタジー・テキサス社(Entergy Texas, Inc.)がテキサス州東南部で運営するモンゴメリーカウンティ発電所(Montgomery County Power Station:MCPS)向けに、M501GAC形ガスタービンを2基受注したと発表した。

 既存の天然ガス焚き火力発電設備の隣に、出力99万3,000kWの高効率天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を建設するプロジェクトの中核機器となるもの。2021年の運転開始を予定しており、CO2など排出ガスの大幅な削減を実現して、テキサス州東南部における電力の安定供給に寄与する。MHPSがエンタジー・グループ向けにM501GAC形ガスタービンを受注するのは、2017年2月のセント・チャールズ(出力98万kW)、2018年1月のレイク・チャールズ(99万4,000kW)と、いずれもルイジアナ州に新設されるGTCC発電所向けに次いで今回が3件目となる。

 MCPSは、テキサス州モンゴメリー郡のウィリス(Willis)近郊に位置している。既存発電設備は1970年から稼働しており、現在の出力は約50万3,000kW。MCPSのGTCC発電設備は、空冷式のM501GAC形ガスタービンのほか、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成される。MHPSはこのうち、主機であるガスタービンと発電機を供給するほか、技術者を派遣して現地の指導に当たる。また、運転開始後は長期保守契約(LTSA)に基づく保守サービスを行うとともに、火力発電設備の運転を最適化する革新的なデジタルソリューションサービスMHPS-TOMONI(R)による支援も実施する。ガスタービンについてはMHPSの高砂工場で本体部品や補機を製作し、MHPS米国法人の生産拠点であるサバンナ工場(ジョージア州)で組み立てを行う。発電機は三菱電機製を採用する。

 エンタジー・テキサス社は、ニューオーリンズに本拠を構えて電力生産・小売事業を主に手掛けるエネルギー大手エンタジー社(Entergy Corporation)の子会社で、テキサス州東南部に電力を供給。セント・チャールズ、レイク・チャールズ両発電所での発電事業を手掛けるエンタジー・ルイジアナ社(Entergy Louisiana, LLC)などとエンタジー・グループを形成している。

 MHPSは、今後も高効率で環境に優しいGTCC発電設備の普及に一層力を注ぐことで、エネルギーの安定供給と地球環境の保全に貢献していくとともに、MHPS-TOMONIの提供により、運転・保守のさらなる最適化を実現していく。

 ニュースリリース

 

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