プライメタルズテクノロジーズ(以下PT社)は1月29日、中国の鉄鋼メーカーである楽亭製鉄(HBIS Laoting Steel Co. Ltd.:楽亭製鉄)から新たに2 ストランド(条)式スラブ連続鋳造機1 基を受注したと発表した。
この連続鋳造機は、中国河北省唐山の南東にある楽亭県に建設中の高品質鋼用製鉄プラントの設備投資の一環として導入が計画されたもので、スラブの年産能力は200万トンを誇り、危険性の高い作業は鋳造プラットフォーム用ロボット「リキロボ(LiquiRob)」によって実施される。同社からは2017 年にも2 基のスラブ連続鋳造機を受注しており、それらは2019 年に稼働を開始する。今回は3 基目の受注となり、試運転は2020 年2 月を予定している。
楽亭製鉄は、中国大手の鉄鋼メーカーおよび総合サービスサプライヤーである河北鋼鉄集団(HBIS)の一員であり、中国河北省唐山の中心部にある製鉄所から郊外への生産能力移転のために2017 年に設立された。
今回受注した2 ストランド(条)式スラブ連続鋳造機は、湾曲半径9.5 メートル、凝固完了長さ35.1 メートルで、幅800~1,600 ミリメートル、厚さ230 ミリメートルのスラブを毎分1.8 メートルの速度で鋳造する。生産される製品の鋼種は、極低炭素鋼、低炭素鋼、深絞り鋼、構造用包晶合金鋼、鋼管用鋼など多岐にわたる。
PT社は、連続鋳造機本体に加えて、電気設備とオートメーション一式、鋳型及び鋳型オシレータ、ストランドガイドシステム用のベンダーと「スマートセグメンツ(Smart Segments)」などの主要構成部品、さらに鋳造プラットフォーム用ロボットである「リキロボ」システムも供給する。