日本貿易保険（NEXI）は１月22日、バーレーン王国法人Aluminium Bahrain B.S.C.（Alba）のアルミニウム製錬所拡張プロジェクト向けに輸出される日本からの機器及び役務購入代金の貸付に対して、引受枠（クレジットライン）を設定することを承認したと発表した。
今回の承認は、2018年10月31日に国際協力銀行（JBIC）、BNPパリバ銀行東京支店とAlbaとの間で設定されたクレジットライン1（90百万ユーロ限度）のうち、BNPパリバ銀行からの融資部分（45百万ユーロ限度）に対するもの。
Albaは、バーレーンにおけるアルミニウム製錬会社として、中東で最も長い業歴を有している。また、石油依存軽減をめざし非石油産業、輸出産業、高付加価値事業等を育成する政策を打ち出している同国において、アルミ産業は重点分野の一つに位置付けられる。
今回の拡張計画で新たな生産ラインを立ち上げ、Albaの年間生産能力は単一製錬所として世界最大の150万トンに拡大する予定であり、富士電機から整流器及び付帯設備、住友商事からSECカーボン製炭素陰極を購入する資金に係る融資に対し、保険の引受をするもの。
Albaのアルミニウム製錬所拡張プロジェクトに対しては、Euler Hermes、SERV、Bpifranceといった各国ECAも参画し、支援している。
今回のクレジットラインは日本企業による輸出・販売を支援し、国際競争力の維持・向上に寄与するもの。NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、本邦企業による輸出を積極的に支援していく。