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三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、長崎工場内に「遠隔監視センター」開設

・顧客発電設備のO&Mをサポート

 三菱日立パワーシステムズMHPS)は121日、長崎工場(長崎市)の本館内に「遠隔監視センター(RMCRemote Monitoring Center)」を開設したと発表した。蒸気を使った汽力発電をはじめ、石炭ガス化複合発電(IGCCIntegrated coal Gasification Combined Cycle)、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)、ならびに地熱発電などの各種発電設備の運転および保守(O&M)をサポートすることで、発電設備の稼働率や信頼性の向上に貢献するとともに、MHPS社デジタルソリューション「MHPS-TOMONIレジスタードマーク」を駆使したソリューション提案力の強化によりアフターサービス機能の拡充につなげるのが狙い。MHPSの遠隔監視拠点では、高砂工場(兵庫県高砂市)、米国オーランド(フロリダ州)、フィリピンのアラバン(モンテンルパ市)に次いで4ヵ所目となる。

 今回新たに開設したRMCは、汽力発電向けではボイラーや蒸気タービン、IGCC向けでは石炭ガス化炉などを中心に、発電所全体の状態監視を通じてO&Mをサポートする。地熱発電向けでは、厳しい腐食環境に置かれることが多い地熱発電用蒸気タービンの腐食状況の監視などを中心にO&Mサポートを行う計画。GTCC向けでは排熱回収ボイラーや蒸気タービンなどのボトミング・サイクル(注)向けを対象とし、ガスタービンサイクルのO&M サポートを担当する高砂RMCと連携しながら対応する。

 MHPSはこれまで国内外の火力発電設備を対象として、1999年に開設した高砂RMC、北米地域のGTCC設備向けを中心として2001年に開設したオーランドRMC、および2016年にフィリピンに開設したアラバンRMC3拠点体制で、150台を超えるガスタービンをはじめ、蒸気タービン、ボイラーなど計3,000kW30GW)の火力発電設備の遠隔監視を実施し、O&Mサポートを展開してきた。

 長崎工場ではRMCの開設を機に、多様な燃料を高効率で燃焼させるボイラーの設計・開発におけるノウハウのもと、豊富な試運転技術を活かしてさらにデジタルテクノロジーを融合させることにより、顧客のO&Mに大きく貢献できると期待している。

 MHPSは今後も、遠隔監視を含めたデジタルソリューションMHPS-TOMONIの適用拡大をはかり、顧客と一層緊密に連携しながら各発電設備の運用最適化を追求することにより、発電所の経済性を高めて顧客の収益力の向上に寄与するとともに、電力の安定供給と地球環境負荷の低減に貢献していく。

 ニュースリリース

 

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