kikai-news.net

日本電産、約2,000億円投じてグループ新拠点を建設

 日本電産は1月8日、京都市南区の本社に近接する向日市森本町に、第2本社やグループ企業の本社、技術開発センターが集積する同社グループの新拠点を建設すると発表した。総投資額は約2,000億円。

 日本電産は新拠点建設に向け日本全国の候補地を広く検討してきた。向日市森本町は地元の地権者や行政から新たなまちづくりを推進したいとの声が上がり、その機運のなか日本電産を誘致した。同用地が日本電産本社ビルに近接していることもあり、第一候補として地権者や向日市と協議を進めてきたが、このほど同用地の購入について地権者との協議が整ったもの。

 新拠点は、京都市南区の本社ビルとJR向日町駅(向日市)間の駅東側にあり、本社ビルと接した立地となっている。本社ビルと新拠点を一カ所に集約させることで業務の効率化を図る。

 新拠点には、日本電産の規模拡大に伴い一部機能を移すとともに、日本電産シンポの研究開発拠点の新設や日本電産リードの本社移転も第一期として実施する予定。最終的には5,000人体制を目指す。

 日本電産グループの製品群は、小型精密から超大型に至るフルラインのモーターにとどまることなく、ファン、コントローラ、センサ、変減速機、ポンプといった周辺部品と組み合わせたモジュール製品・システム製品や、ロボット部品、プレス機、検査装置等の設備機器等へと広がってきている。このグループの成長を更に促進させるべく、21世紀型製造業を目指し、2014年に中央モーター基礎技術研究所(神奈川県川崎市)、2018年に生産技術研究所(京都府相楽郡精華町)をそれぞれ建設してきた。

 今回、2030年度10兆円というグループ売上目標の達成に向け日本電産グループ企業間の連携をより一層高めるため、日本電産の第二本社機能、グループ会社の本社や技術開発センターなどを集約する新拠点の建設構想を策定した。

<新拠点建設計画の概要>

所在地:京都府向日市森本町

投資額:約2,000億円(土地・建物、設備等)

敷地面積:約60,000㎡

延床面積:約154,700㎡

建物構成:事務所棟1棟(第二本社:15階建:33,600㎡)(4棟予定)

    :生産研究棟3棟(A棟:6階建:24,200㎡)

            (B棟:8階建:50,100㎡)

            (C棟:9階建:46,800㎡)

竣工予定:第一期:2022年3月見込みA棟、C棟一部

    :第二期:2025年~2026年B棟、C棟残り

     :第三期:2030年第二本社

 ※事業ニーズを踏まえ、段階的な建設を予定している。

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了