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三菱重工エンジン&ターボチャージャ、中国・上海で開業したホテルにディーゼル発電セットを2台納入

・松江区の鉱山跡地を利用した「インターコンチネンタル上海ワンダーランド」で稼働

 三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャMHIET、本社:相模原市中央区)は110日、グループの中国法人である三菱重工業(上海)有限公司(MHISH)を通じて上海市松江区の鉱山跡地で開業したホテル「インターコンチネンタル上海ワンダーランド(Intercontinental Shanghai Wonderland)」に、非常用ディーゼル発電セット「MGSMitsubishi Generator Series)」2台を納入したと発表した。納入先は、中国でインターコンチネンタルホテルやヒルトンホテル等を手がける不動産開発大手の世茂集団。同社にMGSを納入するのは、今回が5件目、累計台数にして10台となり、日本品質の高い信頼性と製品力が評価されたもの。

 納入先のホテルは、深さ約90mの巨大なくぼみを活かして建設された地上2階、地下16階の“5つ星リゾートホテル。建設に約9年を費やし、全336の客室のうち水面下フロアには熱帯魚を眺めながら過ごすことができる部屋があるほか、深坑環境を最大限に利用した水中レストランや、絶壁の滝を鑑賞できるバルコニー、断崖スライダーなどを備えている。今回導入された2台は、いずれも出力1,000kW級(MGS1200B)。

 MGSは、相模原市のMHIETで製造したディーゼルエンジンに、シンガポールのMitsubishi Heavy Industries Engine System Asia Pte. Ltd.MHIES-A)やベトナムのMHI Engine System Vietnam Co., Ltd. MHIES-V)で発電機・周辺機器を組み合わせたもので、島嶼部など大規模発電所建設が困難な地域の分散型電源として利用されているほか、建物の非常用電源としても利用されている。品質および信頼性を強みとして、アジア市場で欧米の競合製品に対して高い競争力を発揮している。今回納入した2台は、MHIES-Vが製造を手掛けたもの。

 中国では、安定した経済成長を背景に、北京や上海などの大都市に加えて地方都市においても、データセンター、大型の工場や商業施設など建設工事が活発に行われている。これに伴い、こうした施設向けの非常用発電設備に対する需要も増大している。

 MHIETおよびその親会社である三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス(M-FET)は、今後も中国をディーゼル発電セットMGSの重要市場と位置付け、豊富な販売実績を背景に新規受注拡大を目指すほか、既納製品のアフターサービスもより充実させることにより、さらなる売上拡大に向け注力していく。

 ニュースリリース

 

 

 

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