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プライメタルズテクノロジーズ、米国カリフォルニア・スチール社よりアップグレード工事2 件を受注

 プライメタルズテクノロジーズ(以下、PT社、本社:ロンドン)は1月10日、米国カリフォルニア州フォンタナにあるカリフォルニア・スチール・インダストリーズ社(California Steel Industries: CSI)から熱間圧延機と連続亜鉛めっきラインのアップグレード工事を受注したと発表した。

 これらはCSI 社が製品ラインナップ拡充と稼働率向上を目指して、86 インチ板幅用熱間圧延機とNo.2 連続亜鉛めっきライン用の電気設備とオートメーションシステムをそれぞれ増強するもので、連続亜鉛めっきラインは2020 年半ばに、また熱間圧延機は2022 年半ばまでに完工予定。

 86 インチ板幅用熱間圧延機については、これまでにもレベル1 およびレベル2 のアップグレード工事がすでに行われているが、今回の工事では6 基の仕上げ圧延機スタンド用のモーター、駆動装置、配電機器を更新するなど綿密に計画されており、製品ラインナップの拡大、遅延の最小化、ならびに圧延機の稼働率向上が可能になる。同社は、中電圧モーター、中電圧駆動装置、変圧器と開閉器の納入に加えて、エンジニアリングと試運転も行う。

 No.2 連続亜鉛めっきラインの電気設備とオートメーションシステムのアップグレードは、複数の段階にわたって実施される。AC/DC 電気駆動装置、レベル1 およびレベル2 オートメーションシステム、HMI(マンマシンインタフェース)など、老朽化が進む設備を交換することでラインの稼働率が改善される。PT社は同工事でも、アップグレードに加えてエンジニアリングと試運転も担当もする。

 1984 年に創業されたCSI 社は、アメリカ西海岸の大手鋼板メーカーであり、この地域向けに幅広い圧延鋼板製品を製造している。カリフォルニア州フォンタナにある同社工場の生産能力は、熱延、酸洗、亜鉛めっき、冷延などの各種鋼板類と電縫鋼管を合わせて200 万トン以上となる。

 *画像は、カリフォルニア・スチール社工場の仕上圧延機モーター室

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