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●年頭所感 NTN 大久保博司社長

・2019年、次の100年に向けて「トランスフォーメーション」を加速

 新年明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 当社は昨年3月に創業100周年を迎え、新しい100年に向けて4月から中期経営計画「DRIVE NTN100」をスタートし、事業構造の変革(トランスフォーメーション)を加速させるため、各施策に取り組んでいます。

1.基盤技術・基盤商品の強化

 自動車事業や産業機械事業では、基盤商品の収益強化を図るとともに、市場ニーズに対応した高機能商品の展開を進め、事業を拡大してまいります。アフターマーケット事業では、販売体制や代理店との連携を強化し、即納体制の確立を進めるほか、センシング技術を活用したより高度なメンテナンスサービスを提供する「モノからコトへ」ビジネスの形態を変革させてまいります。

2.新領域の展開

 自動車事業では、ハイブリッド車の燃費性能を高めるモータ・ジェネレータ機能付ハブベアリング「eHUB」を30%小型化した改良版を開発しました。ステアリング補助機能付ハブベアリング「sHUB」はお客さまから好評をいただき、実用化に向けた試作を進めています。独自のコア技術を活かしたモジュール化と制御システムの融合を進め、事業の拡大を図ってまいります。

 産業機械事業では、昨年、手首関節モジュール「i-WRIST」の量産を開始するなど省人化に貢献するロボット関連商品の開発を進めています。また、国内の風力発電装置用ベアリングのCMS(状態監視システム)にAIを活用することで、ベアリングの余寿命予測技術の高度化に取り組んでいます。

 自然エネルギー事業では、昨年発売を開始した「系統連系用NTNマイクロ水車」が、「2018年日経地球環境技術賞」優秀賞を受賞するなど高い評価をいただいています。また、停電時には非常用電源として活用できる「NTNハイブリッド街路灯」は、「NTNグリーンパワーステーション」と名称を変更し、防災・防犯への活用など新たな需要創出を進めています。

3.事業を支える経営基盤の強化

 新たな競争環境に打ち勝つため、強固な経営基盤の構築に取り組んでいます。昨年、「調達本部」を設置し、グローバル調達の推進により安定調達とコスト削減を進めます。また、製造部門においては本年竣工する和歌山製作所をはじめ、IoTやAI、ロボットの活用によるスマートファクトリ化を進め、もの造りのパラダイムシフトに取り組みます。間接部門においても、RPAの導入により定型業務の無人化を図ります。さらに、国内のIT基幹システムの刷新を進め、グローバルにおける効率的な在庫保有とリードタイム短縮を早期に実現します。

 本年は、日本では元号が変わり、節目の年となります。当社も、さらなる成長に向け、トランスフォーメーションを一層加速させてまいります。

 最後になりましたが、皆さまとご家族のご健勝を祈念して、私の年頭の挨拶といたします。

 NTN

 

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