「お客様に信頼・期待されるTOYOに」
成形機専業メーカーとして、自主技術でお客様のモノづくりに貢献してまいります。
明けましておめでとうございます。昨年は格別なるご支援とご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年の当社を振り返ってみますと、一昨年からの基幹部材の品薄状態から納期が長期化し、多くのお客さまにご心配をおかけしました。それに対し、納期対応に向けて懸命に努力しましたが、なかなか回復せず忸怩たる思いをしておりました。しかし現在では、成果が現れ調達ルートの拡大や代替品の確保などが可能となり、調達環境は徐々に改善され、納期は短縮に向かっています。加えて、西日本豪雨や台風の上陸、さらに北海道地震など、日本各地で自然災害が多く発生した一年でした。当社でも台風21・24号の影響を受けた神戸港で、一部の出荷機が浸水し、やむを得ず大幅な納期延期となりました。お客さま及び販社の方々に大変なご負担をおかけしましたことを、ここであらためてお詫び申し上げます。
商品面では、主力製品である電動サーボ射出成形機に新制御SYSTEM800を搭載し、ユーザビリティを向上させたSi-6Sシリーズを50トンから950トンまでラインアップしました。そして、それらTOYOの最新制御技術を、チャイナプラス2018(上海)、名古屋プラスチック工業展で多くのお客さまにご披露することができました。また、日本ダイカスト会議・展示会ではBD-650V6 EXを出展し、TOYO大型機をアピールするとともに、「つながる・見える」を実現させるT-Remote Web、T-Station liteなどのIoT対応アイテムを提案させていただきました。あわせて、更なるグローバル展開をめざしNPE2018(フロリダ)、PLAST2018(ミラノ)、中国国際ダイカスト会議・展示会(上海)並びにFAKUMA2018(フリードリヒスハーフェン)などの展示会に精力的に参加し、世界各地の方々にTOYOの技術をアピールしました。
本年は、新たな元号の始まる年になりますので、明るい景気回復の続く良い亥年であって欲しいと願っています。しかしながら、米国の保護主義政策の行方や中東・北朝鮮情勢などの地政学リスクに加えて欧米の政治的混乱などの不安要素があり、先行きが懸念されています。重ねて、当社の関連する市場では、海洋マイクロプラスチック問題や慢性的な労働力不足など様々な問題が横たわっています。といえども、自動車産業のCASEに伴う技術革新や通信方式の5G化、新興国の発展などで更に市場が活性化することなど、期待できる話題も多くあります。そうした成長の見込まれる分野で、TOYOの自主技術を以ってお客さまに貢献し、信頼・期待されるTOYOでありたいと考えています。
そのためにも新中期経営計画「TOYO-G-Plan2020」で掲げたグローバル事業の強化と技術力・コスト力・生産力の強化を図るとともに、企業価値を向上させるSDGs(持続可能な開発目標)を意識して、当社の価値向上をめざしてまいります。
本年も、成形機専業メーカーとしての自主技術でお客さまのモノづくりに貢献していく所存でおりますので、さらなるご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりますが、本年が皆様にとりまして幸多き年となりますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。