東洋紡は12月25日、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPPフィルム)の生産設備を刷新すると発表した。犬山工場(愛知県犬山市大字木津字前畑344番地)に約70億円を投資し、年産20,000トン規模の生産設備を新設するとともに、既存の生産設備を休止する。新設備は2022年春頃より稼働を開始する予定。
食品包装用フィルムの国内市場は、共働きや単身世帯の増加に伴う個食化・個包装化を背景に堅調に推移している。一方、「食の安全」意識の高まりを受け、OPPフィルムに求められる性能や品質はますます高くなっている。
東洋紡は、1960年代にOPPフィルムの生産を開始。以来、透明性や防湿性、耐寒性などに優れた、さまざまなフィルム製品を提供してきた。このほど、犬山工場の生産設備を刷新することにより、生産効率を向上するとともに、より付加価値の高い製品の生産体制を強化する。
今後、OPPフィルムの性能・品質に対する要求は、ますます厳しくなる。東洋紡はこうした要求に応えることはもとより、環境負荷の軽減に貢献する高性能なフィルム製品などを開発・生産していく。