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日本曹達、50億円投じて医薬品添加剤の生産能力を30%増強

 日本曹達は12月21日、医薬品添加剤「NISSO HPC」(ヒドロキシプロピルセルロース)の世界的な需要拡大に対応するため、生産能力の増強を決定したと発表した。(事業所案内

 「NISSO HPC」は、医薬品添加剤、とりわけ固形製剤の結合剤として使用されており、錠剤の硬度を高める結合力や、徐々に有効成分を放出する徐放性など、高い機能を有している。

 医薬品の市場は世界的に拡大傾向にあり、医薬品生産量の堅調な伸びに伴い、「NISSO HPC」の販売は着実に増加している。また、日本曹達の独自銘柄である「NISSO HPC-SSL SFP(超微粒子品)」は、極めて高い圧縮成形性により高い評価を得ており、医薬用途のみならず健康食品錠剤などの食品分野における採用も拡大している。

 今回、上記の旺盛な需要に対応するとともに、安定的な供給体制を確保するために、「NISSO HPC」製造設備の生産能力増強を決定した。

 今回の生産能力増強により、販売が拡大している銘柄の増産体制が整備されるとともに、その他の銘柄についても効率的な生産が可能になる。あわせて、国内外の顧客より評価を得ている、「高度な品質管理」と「グローバルテクニカルサービス」のさらなる強化により、「NISSO HPC」の中長期的な販売拡大に取り組む。

 日本曹達グループは、中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)において、強固な事業基盤の構築に向けた取り組みを進めている。同計画では、成長ドライバーを核とした既存事業の拡大により事業収益力の向上を図ることとしており、今般の生産能力増強はこれらの取り組みの一環として、日本曹達グループのさらなる企業価値の向上に貢献する。

<生産能力増強の概要>

対象工場:二本木工場(新潟県上越市

増強内容:30%の生産能力増強

投資金額:50億円

完成時期:2021年度上期営業運転開始(予定)

 ニュースリリース

 

 

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