ヤンマーホールディングス(本社:大阪市北区)は12月20日、2018年3月期中間(4~9月)連結決算と通期見通しを発表した。
中間連結決算の売上高は前期(3,605億円)に比べ5.2%増の3,793億円、経常利益は原材料費の高騰、増産対応によるコスト増、および災害による影響により、前期(119億円)に比べ47.9%減の62億円となった。連結売上高に占める海外売上高は、前期(1,813億円)に比べ11.1%増加し2,014億円となり、海外売上高構成比は53.1%となった。
2019年3月期の連結業績見通しについては、売上高は過去最高となる8,050億円、経常利益を174億円と見込んでいる。
■2019年3月期中間連結決算について
4~9月期における世界経済は、米国や欧州、中国市場では前年度に引き続き、不動産開発投資やインフラ投資による建設機械需要が増加している。小形エンジン事業も堅調な伸長を見せる米国、中国や、2019年より欧州で始まる排ガス規制強化による駆け込み需要により、需要が増加している。一方、アグリ事業では中国の減反政策や政府補助金の政策変更により需要が減少傾向にある。
ヤンマーグループでは中期経営方針に基づき、2018年度も引き続き、主に下記の項目について重点的に取り組んでいる。
(1)最終商品事業を拡大するための先行投資
・最終商品事業の現行領域での新商品投入、営業・アフターセールス改革
・エンジン・コンポーネント事業の新領域における商品開発(大型化・高速化)
(2)先進国市場でのシェア拡大と成長市場の開拓
・先進国市場でのシェアの堅持と拡大
・アジアの成長市場の開拓を実施
・次期成長に必要な市場の戦略を構築し、実行に着手
(3)グローバル競争に必要な組織基盤の構築
・原価低減活動による成長原資の確保
・顧客価値に貢献する業務の強化
参考:2017年度実績記事