同施設は、鉄骨造平屋建て(事務所部分2階建て)、延床面積約9,700㎡、鉄骨重量約680トンで、自動車用部品(※1)を製造する工場として、施主より設計・施工一式で請け負ったもの。
同施設の特長として、同社システム建築商品「スタンパッケージR(R)」( http://www.sp-so.com/ )の採用、将来のレイアウト変更や増築を考慮した構造計画(ラーメン構造によるブレースレス化)と共に、操業スペースの空調化(※2)や荷捌きスペースの屋内化(※3)により、快適で安全性の高い作業環境を実現した。
新日鉄住金グループの一員として鋼構造分野に大きな強みを持つ同社は、産業建築分野を得意領域の一つとして実績を重ねている。引続き、鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かした商品・技術の提供を通じ、安心・安全な社会の実現に貢献していく。
※1:自動車用部品:ドアサッシ、シートリクライナ、アジャスタ。
※2:生産ラインの邪魔とならない最適なゾーン空調(柱部分からの吹き出し)と、外気との調和と経済性を考慮した換気システム(段差屋根からの排出)
※3:建屋横に付随した庇下の車路・荷捌きスペースに壁を設けて屋内化。