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AGC、約100億円投じて米国バイオ医薬品生産能力を3倍に増強

・動物細胞向けバイオリアクターの増設に加え、微生物向け設備を新設

 AGCは12月18日、CDMO*1事業子会社のAGC Biologics社(本社:米国)の生産能力を大幅に増強すると発表した。同社シアトル工場(ワシントン州Bothel)l に動物細胞シングルユース*2仕様の2,000リットルバイオリアクターを12基増設するとともに、欧州・日本のみで保有していた微生物の受託開発製造設備を新設する。今回の増強により米国におけるバイオ医薬品生産能力は3倍となり、日本・米国・欧州において微生物、動物細胞を用いたバイオ医薬品CDMO事業の3極一体運営体制がさらに強化される。総投資額は約100億円を見込んでおり、2020年7月より本格稼働を開始する予定。

 AGCグループは、経営方針 AGC plus の下、バイオ医薬品CDMO事業を含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付けており、2025年に1,000億円の売上げ規模を目指している。同事業において、2016年にBiomeva社、2017年にCMC Biologics社を買収し、欧米での製造販売拠点を獲得した。以来日本・米国・欧州の各拠点で積極的な設備投資を行っている。

 今後も大きな需要の伸びが見込まれるライフサイエンス事業において、各地域の顧客にグローバルで統一された高水準の品質・サービスを継続して提供できるよう、必要な買収・設備投資を積極的に実施していく。また各拠点のシナジーを最大限発揮することで技術力を向上させ、製薬会社、患者、そして社会に貢献していくとしている。

*1 CDMO:製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社(Contract Development & Manufacturing Organization)

*2シングルユース:使い捨て容器を使用した培養槽

 ニュースリリース

 

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