日本貿易保険(NEXI)は12月18日、インドネシア最大の石油化学会社チャンドラアスリ・ペトロケミカル(CAP)が行うポリエチレン製造プラント建設プロジェクト向けの融資に対して、保険の引受を決定したと発表した。
同プロジェクトは、CAP社がインドネシアジャワ島西部チレゴンの同社石油化学コンプレックス内にポリエチレン製造プラント(年産40万トン)を新設するもので、東洋エンジニアリング(TOYO)がグループ子会社とともに同プラントの建設について一括受注している。同プロジェクト向け本邦輸出に係る代金等に当てられる資金について、国際協力銀行(JBIC)及びビー・エヌ・ピー・パリバ銀行東京支店(BNPパリバ銀行)が融資総額172百万ドルを行い、NEXIがこのうちBNPパリバ銀行の融資額68.8百万ドルに対し保険を引き受ける。
インドネシアでは経済成長に伴い、石油化学製品に対する需要の増加が見込まれており、同国最大の石油化学会社であるCAPが生産設備の新設・拡張を進めている。またTOYOはCAP向けに1990年代にエチレン製造設備、2000年代後半にはブタジエン製造設備、エチレン生産能力増強プロジェクト等を受注した実績があり、今後の更なる協働も見込まれている。