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JFEエンジニアリングと月島機械、ベトナム・ハノイ市の大規模下水処理場を受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)と月島機械(本社:東京都中央区)は12月17日、ベトナムのハノイ市より、同市最大規模のエンサ下水処理場を共同で受注、2022年の完成を目指すと発表した。(画像は完成予想図)

 ベトナムでは、急激な経済成長に伴い都市化が進み、生活排水による河川の水質汚濁が深刻化しており、下水処理施設の整備が急務となっている。

 受注したプロジェクトは、窒素やリンを効率的に除去する高度処理プロセスを兼ね備えた処理水量270,000㎥/日(対象人口:90万人相当)の下水処理施設を建設するもの。建設資金には独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款が提供される。水処理技術については高速ろ過、建設技術については電磁探査付推進工法など日本の技術を随所に取り入れ、質の高いインフラ輸出を実現する。

 JFEエンジニアリングは、同市において2016年より2019年2月完成予定のホアラック下水処理場(処理水量:36,000㎥/日)を建設中。今回のプロジェクトでは、設計から建設までフルターンキーで請け負うJFEエンジにリングの技術力に加え、ホアラック下水処理場で経験を積んだ現地スタッフを継続起用することが評価され、受注に至った。

 JFEエンジニアリングは、今回のプロジェクトやホアラック下水処理場の建設を機に、ベトナム国内の現地企業との連携を一層強化することで、日本の技術やノウハウの提供に努める(※1)とともに、同国の生活環境改善に貢献していく。

 一方、月島機械も同市において2016 年より、ホアラック下水処理場(処理水量:36,000 ㎥/日)を建設中。また2016 年5 月に同市向け小型汚泥乾燥機を納入している。さらには2016 年12 月にホイアン市向け下水処理場建設工事を受注し、今年10 月末に竣工した。今回のプロジェクトはこれらに続く受注となる。

 今後、さらなる人口増加が予想されるベトナム国では、下水処理場の普及が進むとともに発生する汚泥を処理するための汚泥処理設備のニーズが顕在化することが予想される。月島機械は、上下水道施設における汚泥処理設備を得意としており、日本国内において多くの実績を有しており、特に汚泥乾燥・焼却設備は業界でもトップクラスの地位にある。月島機械は、これまでの実績を元に今後もベトナム国における下水処理・汚泥処理設備の建設需要に積極的に対応し、同国の生活環境改善に貢献していく。

※1:JFEエンジニアリングは、横浜市環境創造局が行うJICA草の根技術協力事業「ベトナム国ハノイ市における下水道事業運営に関する能力開発計画(フェーズ2)」等を通じ、ベトナム国の自治体や関係省庁に対し広く技術PRを行っている。

<受注概要>

発注者:ベトナム国ハノイ市

工事場所:ハノイ市タインチ県内

施工範囲:下水処理場新設工事

受注金額:約100億円(JFEエンジニアリング請負分)

工期:2022年末完工予定

 ニュースリリース(JFEエンジニアリング)

 ニュースリリース(月島機械)

 

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