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日本製鋼所、自社開発のダイレクトモータを搭載した万能射出成形機を販売開始

・J-ADS中型シリーズ射出高負荷高速(EHD)仕様

 ㈱日本製鋼所は12月14日、新たに自社開発したダイレクトモータと、独自の制御技術を組み合わせた「J’s Drive System」を搭載した電動射出成形機の販売を開始したと発表した。従来は、成形品の形状や寸法により射出装置のモジュール選択が必要だったが、同機は薄肉製品の成形に必要な高速射出性能と、厚肉製品に必要な高負荷射出性能を合わせ持つ。多種多様な製品を1台で成形可能とする万能射出成形機として、中型電動射出成形機J-ADSシリーズのラインナップに加えた。(日本製鋼所の射出成形機

 同社では、今後、市場の拡大が予想される厚肉の光学レンズ、食品容器、加飾製品、自動車分野を主体とした金属代替製品の生産機や、多種多様な製品を生産する顧客への需要拡大を見込んでいる。

 日本製鋼所は、電動射出成形機のリーディングカンパニーとして顧客のニーズに応えると同時に、次世代射出成形機に求められる様々なソリューションの提案をしていく。

<特 長>

1台3役:従来は、顧客が生産する成形品の形状や寸法により、標準仕様、高速射出仕様、高負荷仕様といった射出モジュールを選択し、対象成形品に特化した射出成形機の導入が必要だった。同機は、薄肉、厚肉製品を問わず、多種多様な製品の成形が1台で対応可能。

性能向上:従来は、油圧式射出成形機でしか成形できなかった厚肉製品を、電動射出成形機でも実現した。これにより、省エネ、高生産性、歩留まり向上、低騒音、低振動、クリーン性といったメリットが得られる。

品質向上:J’s Drive Systemにより、金型内に樹脂を充填する際の成形条件設定に対する応答遅れが従来機の1/3となり、成形不良の低減や生産性の向上に寄与する。

<対象機種と名称>

・対象機種:中型電動射出成形機 J-ADSシリーズ(型締力:2156kN~4410kN  射出装置型式:460H・890H)

・仕様名称:射出高負荷高速(EHD: Extended-holding-time and High-speed Direct drive)仕様

 ニュースリリース

 

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