プライメタルズテクノロジーズ(以下、PT社)は12月13日、PT社の連続鋳造機を保有するユーザー向けに、プロセス最適化システム及びそのアプリケーションの新規リリース、アップグレード、アップデート、修正を定期的に実施するという「サブスクリプション」ライセンス(ソフトの期間利用契約)の供与を開始したと発表した。
これによりアプリケーションが常に最新の状態に保たれるため、PT社鋳造機利用ユーザーはPT社の技術開発や改善、発明の成果を継続的に享受することができる。同システムはモジュール方式になっているため、必要に応じて個々の機能やモデルごとに利用契約と解除が可能。契約後に利用可能となった新規開発機能についても、ユーザーの要望に応じて実装される。
サービスパッケージとして、トラブルシューティング、コンサルティング、トレーニング、チューニング、微調整に関する遠隔サポートなどが提供される。ユーザーの支払いは契約対象の機能に対してのみであり、新機能をより手軽に利用できるようになる。明細で導入しやすい年額制のため、連続鋳造機の操業コスト(OPEX)の資金計画や毎年のコスト予測が可能になり、投入資金も低く抑制可能。鉄鋼業界における連続鋳造機プロセス最適化システムのサブスクリプションライセンスの販売として世界初の事例となったのは米国の鉄鋼メーカーで、この契約方式によって得られるメリットを大いに評価している。
PT社は、冶金学のノウハウとソフトウェア技術をユニークに組み合わせた連続鋳造プロセス最適化システムで世界をリードするサプライヤーで、ここ5 年間でこの高度なプロセスモデルやエキスパートシステムを世界中のさまざまな鋳造機に80 例以上インストールし、鋳造製品の歩留まりと品質の向上に貢献している。