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新日鉄住金エンジニアリング、台湾の桃園市で廃棄物発電施設を受注

 新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)は12月10日、台湾の桃園市(※1)において、同国総合エンジニアリング最大手のCTCI(※2)社より、廃棄物発電施設(ストーカ炉式焼却発電施設:330トン/日×2炉)を受注したと発表した。

 この案件は、桃園市の一般廃棄物(事業系・家庭系)処理のBOT(※3)事業をEVER ECOVE社(※4)が受注したもので、廃棄物処理設備一式をCTCI社がEVER ECOVE社に納入するもの。新日鉄住金エンジニアリングはCTCI社に対して、プラントシステム全体の基本設計および基幹設備である焼却炉本体とボイラーを供給する。全世界で約600基に及ぶ新日鉄住金エンジニアリンググループの廃棄物発電施設(※5)の実績に基づく高い技術提案力と世界最高レベルの高効率廃棄物発電技術が評価されて受注に至った。

 なお、この案件は2017年に台湾で導入された再生可能エネルギー発電設備規制における電力固定価格買取制度(Feed In Tariff)第一号適用案件。設備の発電効率(25%以上)は同制度の適用条件を満たしており、台湾における廃棄物発電で最高値となる。

 新日鉄住金エンジニアリングは、今回の受注を足掛かりとして廃棄物発電施設の需要拡大が見込まれる東南アジア市場および、更新需要を中心とした日本市場での営業展開に注力する。

※1:台湾北西部に位置する、人口210万人の工業都市。台湾に6市ある直轄市の一つ。

※2:石油プラントEPCを主力とする総合エンジニアリング会社であり、台湾にて廃棄物発電施設の豊富な建設実績を保有。

※3:民間セクターが施設を建設・維持管理・運営し、契約期間終了後に公共セクターに所有権を移転する事業方式。

※4:台湾最大手のコンテナ運送・海運会社であるEVERGREEN社と、同国の大手廃棄物発電施設操業会社であるECOVE社による合弁会社で、本件事業を遂行するために設立された特定目的会社。

※5:新日鉄住金エンジニアリング・SBENG社(新日鉄住金エンジニアリングの100%子会社であるドイツ廃棄物発電プラント会社)が有する廃棄物発電設備実績の合計。

<案件概要>

最終顧客:台湾/桃園市

BOT事業者:EVER ECOVE社(SPC)

発注者:CTCI社

採用技術:ストーカ炉式焼却技術

定格処理量:330トン/日×2炉

竣工時期:2021年末

 ニュースリリース

 

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