・生産性の倍増を目指し国内生産体制再編の完遂へ
味の素は11月30日、2017年9月に発表した「国内調味料・加工食品生産体制を再編」の内容に沿い、川崎事業所(鈴木町)内にスープ等の製造・包装工場を建設することを決定したと発表した。
味の素は2017-2019中期経営計画において、重点戦略として日本食品バリューチェーンの再編を掲げ、この方針の下、新会社の発足および総額約400億円の設備投資を行い、日本食品生産体制の集約・再編を進めている。
現在、味の素東海事業所内での調味料等の製造・包装一貫生産を行う新工場建設と同工場への味の素パッケージング㈱関西工場の機能の集約に着手しており、2018年9月27日付のプレスリリース「味の素グループ、国内調味料・加工食品の製造・包装を担う新会社『味の素食品株式会社』を2019年4月に発足」で発表した内容に沿い、新会社の発足に向けて取り組んでいる。
上記取り組みの一環として、約200億円の設備投資により、味の素の川崎事業所内にスープ等の新工場を建設し、クノール食品㈱の川崎事業所(川崎市高津区)を当初計画通り移管する。これにより、フレキシブルな生産対応力とICT・自動化等先端技術の活用による高い生産性(現行比約2倍)を実現し、お客様の需要に柔軟かつスピーディーに応える世界トップレベルの生産を目指す。
併せて、スープ事業の更なる伸長を目指して増産対応を行う。栄養バランス、プレミアム等多様化する生活者のニーズに対応した製品をお届けすることで、継続的な事業の発展を目指していく。
これらの集約・再編および並行して進める増産対応により、当初計画通り2022年度以降、年間約70億円のEBITDA改善と対象事業の事業利益率を約2%向上させ、事業構造の強化を図る。
<新工場の概要>
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
建築面積:30,000㎡(鉄骨構造6階建)
投資総額:約200億円(建物、製造・包装関連設備等)
事業内容:スープ等の製造・包装
着工:2018年12月(予定)
完工:2021年度上期(予定)