CNH Industrial(CNHインダストリアル、本社:ロンドン)は11月26日、ブランドの一つであるNew Holland Agricultureが、インド農業研究評議会(ICAR:Indian Council of Agricultural Research)およびインド農業研究所(IARI:Indian Agricultural Research Institute)と協力して、3年間のパイオニアプロジェクトを開始したと発表した。CSR(企業の社会的責任)イニシアチブの一環として実施されるもので、作物残留物の環境にやさしい使用に向けて農家を支援するのが目的。
インドは毎年約6億2,000万トンの作物残留物を生み出し、これは顕著な栄養ポテンシャルを有する。大量に生成された作物残留物の処理は、その農作物の燃焼の結果として危険になり、その悪影響により土地の生産性が低下する。作物残留物の燃焼もまた曇りをもたらし、特に北部インドで呼吸器疾患の発生に至る。
大量に生成された作物残留物の処理は、その農作物の燃焼の結果として危険になり、その悪影響により土地の生産性が低下する。作物残留物の燃焼もまた曇りをもたらし、特に北部インドで呼吸器疾患の発生に至る。作物残留物の農場での燃焼は、近年、その取り扱いと管理のための低コストかつ容易に適応可能な技術が利用できないため、 1つの作物を収穫してから次の作物を播くまでの期間は非常に短い。
結果として生じる汚染を防ぐために、この3年間のプロジェクトは、持続可能なビジネスモデルの形で持続可能な経済的に実行可能な作物残留管理戦略の研究と開発に焦点を当てている。ICAR-IARIの農業工学部門長Indra Mani(インドラ・マニ)博士がこのプロジェクトを率いる。
New Holland Agricultureは、プロジェクト全体の上流に加えて、研究のためのストロー管理装置を提供し、作物残留管理技術を提供する全体的ストロー管理ソリューションを開発するための技術的なインプットも提供する。
「CNHインダストリアルでは、インドの環境保全と農業の未来を守るために努力を尽くしている。作物残留物を燃やして環境が汚染され、有益な土壌微生物が殺される。トラウト、ベーラー、レーキ、ストローマネジメント用の麦詰め機など、あらゆる種類のソリューションを備えた農業機械メーカーとしての役割では、長期的な作物残留物の燃焼ソリューションを見つけることは我々の責任です。インドの農業の環境と未来を守るという共通の目標を掲げて、この先駆的な共同プロジェクトでICAR-IARIと協力することを喜んでいる」と CNHインダストリアルのインドカントリーマネージャー、Raunak Varma(ラウナケ・ベルマ)氏は述べている。
New Holland Agricultureは、高度な解決法による作物残留物管理の市場リーダー。また、田んぼやその他の作物残留物や砂糖工場の枝屑からのコージェネレーションによる発電のためのバイオマス回収の業界リーダーでもある。ほんの1季節では、New Holland BC5060スクエアベーラーは、約950田舎の家庭に1年間十分な電力を供給するのに役立つ。
New Holland Agricultureは、作物生産と収穫のあらゆる面で貴重な資源をより効率的に使用することによって、世界中の農家、請負業者、農業関連企業が生産性を向上させることを目指している。
CNHインダストリアルはインドで2,500人以上の従業員を雇用しており、Greater Noida(グレーターノイダ)、Pithampur(ピザンプール)、Pune(プネー)の工業団地でCASE Construction Equipmentブランド、New Holland Agricultureブランド、およびCase IHブランドの建設機械と農業機械を製造している。CNH Industrialは、CNH Industrial Capital(India)Private Limitedを通じて金融サービスを提供している。