川重冷熱工業(本社:滋賀県草津市)は11月28日、従来の大型貫流ボイラ「Ifrit(イフリート)」シリーズで、大型貫流ボイラでは業界最高となるボイラ効率99%の新機種を2018年12月より販売する発表した。
「イフリート」シリーズは、2000年に販売を開始し、ゴム工場や段ボール工場など向けに累計1,000台を超える納入実績を有している。その優れた蒸気圧力の安定性、高効率、素早い起蒸という特長から、主に産業用の主熱源機やコージェネレーションシステムのバックアップ用熱源機などに幅広く使用されている。
今回発売するボイラ効率99%の「新イフリート」は、アルミフィンとSUSフィンの2種類の高性能伝熱管を組み合わせ、排ガスダウンフローを採用した新開発の高性能エコノマイザにより、ボイラ効率が従来の98%から99%へ1ポイント向上した。これにより、2tクラスの一般的な小型貫流ボイラ3台から、6tクラスの「新イフリート」1台へ置き換えた場合には、年間燃料消費量およびCO2排出量をそれぞれ約7%削減できる。
大型ボイラの優れた制御方式と高い蒸気乾き度特性や、貫流ボイラならではの高効率・コンパクト性は従来機の優れた特性を引き継いでいる。
また「新イフリート」でも、従来機の信頼性の高い運用実績を踏まえ、大型貫流ボイラでは業界最長となる15年間の製品保証を提供し、さらに機器の状態により最長20年まで特別延長保証する。好評を得ているボディーデザイン、液晶カラータッチパネル操作盤およびLED状態表示灯を標準装備している。