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三菱重工航空エンジン、PW1100G-JMの修理・整備(MRO)に参入

・PW4000やV2500に続くMRO事業の柱に育成へ

 三菱重工グループの三菱重工航空エンジン(MHIAEL、本社:愛知県小牧市)は11月26日、国際共同事業として開発・製造に参画する航空機エンジン「PW1100G-JM」の修理・整備(MRO:Maintenance, Repair, Overhaul)に参入すると発表した。一般財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC)(注1)を通じて、同エンジンを開発した International Aero Engines, LLC(IAE LLC)との契約書に調印したもの。同エンジンは、欧州エアバス社の人気旅客機「A320neo」シリーズに搭載され、順調に販売台数を伸ばしており、現在整備を行っている民間航空機搭載の「PW4000」エンジン(ボーイング747/767等に搭載)や「V2500」エンジン(A320ceoに搭載)に続くMRO事業の新しい柱に育てていく。

 PW1100G-JMの開発・製造は、IAE LLCを主体として米国プラット&ホイットニー(P&W)(注2)、ドイツのMTU社(MTU Aero Engines AG)、およびJAECによる共同事業。

 PW1100G-JMを搭載したA320neoは2016年から商用運航されており、狭胴機市場の活況も追い風に当初予想を超える受注機数で推移している。同エンジンで燃焼器部位の部品製造および燃焼器モジュールの組み立てを担当するMHIAELにとって、今後の民間航空機エンジン事業における主力製品になるといえる。

 MHIAELでは、PW1100G-JMの整備能力を確立し、最新形態の民間航空機エンジンに対する整備基盤を築き、それを通して部品設計・製造プロセスに有益なフィードバックをはかることで、将来の民間航空機エンジン開発に向けた技術力向上につなげる。

 MHIAELは今後も、航空機エンジンの開発・製造・MRO事業における技術力や信頼性の向上に研鑽を積み、日本における航空機エンジン産業の発展に貢献していくとしている。

(注1)JAECは、株式会社IHI、川崎重工業株式会社およびMHIAELの3社で構成される日本側事業主体で、30年以上にわたり、航空機用エンジンの国際共同事業に携わっています。

(注2)プラット&ホイットニーは、米国企業United Technologies CorporationPratt & Whitney Division(部門)です。

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