特殊印刷物、一般商業印刷物など製造する協業組合ユニカラー(本社:鹿児島県鹿児島市)は、約9億円を投じて同県日置市に新工場を建設する。2018年12月に着工、2019年9月に操業する予定。11月22日、鹿児島県が同社と立地協定を締結したと発表した。
協業組合ユニカラーは、1974年4月、鹿児島県内の印刷5業者が集まり「サツマ特殊製版協同組合」として創業、1977年1月、そのなかの4業者により、印刷業としては県内初の印刷・製本から販売までを一貫して行う協業組合に組織変更され、現在に至っている。
様々なカラー印刷物があふれる社会環境の中で、「一味違うもの」「限られたユーザー向けに良質で他では真似のできないもの」という需要が増える中、同社は、「特殊印刷」を主力とした印刷会社としての地位を確立している。特にUV印刷(注)により生み出される特殊表面加工の商品や紙以外の素材を使った今までにない商品類は、多くの消費者に支持されている。
今回の工場増設は、最新機械を導入し、生産性の向上を図ることで、更なる事業拡大を目指すために決定されたもの。これにより、地域における新たな雇用の創出・活性化はもとより、地域経済の浮場発展にも大きく貢献するものと期待される。
(注)UV印刷:VインクにUV光を照射することで瞬時にインキ皮膜を硬化させるもの。従来のインキ皮膜に比べ、傷に強くて乾燥時間が短く、インキ皮膜では印刷できないプラスティックフィルム等にも印刷が可能。
<増設工場の概要>
工場名:協業組合ユニカラー日置工場
所在地:鹿児島県日置市伊集院町郡2042番2の一部
敷地面積:9,433.14㎡
建物面積:3,660.89㎡
着工予定:2018年12月
新規雇用者数:11名
投資予定額:9億円
操業予定:2019年9月
事業内容:特殊印刷、一般商業印刷物、パッケージ印刷物、フォーム印刷物等製造
生産計画:年額12億円(初年度)
<協業組合ユニカラーの概要>
所在地:鹿児島県鹿児島市小山田町7276番地3
創業:1974(昭和49)年4月23日
設立:1977(昭和52)年1月20日
代表者:代表理事岩重昌勝
資本金:2,880万円
従業員数:69名(うち正社員55名)
事業内容:特殊印刷物、一般商業印刷物、パッケージ印刷物、フォーム印刷物等の製造
営業所:串木野営業所・東京営業所
年商:11億円