完工した発電所は、モザンビークの首都マプトから約6km南東に位置する、モザンビーク初のガス焚き複合火力発電所。住友商事がコンソーシアムリーダーとして100%子会社の住商機電貿易(本社:東京都千代田区)と連携しEDMとの折衝窓口や調整役を担い、IHIが主要機器であるガスタービンや発電機を供給し発電所全体を取りまとめた。受注額は約170億円で、資金は独立行政法人国際協力機構の円借款により賄われた。完工後2年間の保証期間を受け持つとともに、IHIは6年間の長期保守契約をEDMと締結し、完工後も日本の質の高い保守サービスで発電所の運用を支援していく。
住友商事が各国で取り組んできた発電所建設(EPC)の総容量は約50,000メガワットを超えており、今後、豊富な契約履行実績と経験を基に、世界規模での電力インフラ関連ビジネスを拡充し、インフラ整備を通じて各国の経済発展に寄与する。
IHIは日本および東南アジアを中心とした海外に多数のガスタービン、石炭焚きボイラ、LNG関連施設の納入実績がある。ここで得られた技術ノウハウを生かして高効率・高品質で環境性能にも優れたエネルギーシステムをアフリカ市場にも提供し、同地域の経済発展に伴う、エネルギーの安定供給に貢献する。
※EPC:Engineering (設計)Procurement(調達) and Construction(建設)