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住友商事とIHI、モザンビークの火力発電所工事の完工を発表

 住友商事IHIは11月22日、2016年にモザンビーク共和国の国営電力公社(EDM)との間で締結した、マプトガス焚き複合火力発電所(発電容量110メガワット)の土木据付込み一括請負契約(EPC※契約)に基づき、契約納期通りに完工したと発表した。

 完工した発電所は、モザンビークの首都マプトから約6km南東に位置する、モザンビーク初のガス焚き複合火力発電所。住友商事がコンソーシアムリーダーとして100%子会社の住商機電貿易(本社:東京都千代田区)と連携しEDMとの折衝窓口や調整役を担い、IHIが主要機器であるガスタービンや発電機を供給し発電所全体を取りまとめた。受注額は約170億円で、資金は独立行政法人国際協力機構の円借款により賄われた。完工後2年間の保証期間を受け持つとともに、IHIは6年間の長期保守契約をEDMと締結し、完工後も日本の質の高い保守サービスで発電所の運用を支援していく。

 モザンビークは天然資源産出国として世界各国より注目されており、高い成長率で経済成長を続け、それに伴い電力需要も年率10%と非常に高い割合で伸びている。完工に伴い、成長著しい首都マプト地区への電力供給を開始し、モザンビーク発展の一翼を担う。

 住友商事が各国で取り組んできた発電所建設(EPC)の総容量は約50,000メガワットを超えており、今後、豊富な契約履行実績と経験を基に、世界規模での電力インフラ関連ビジネスを拡充し、インフラ整備を通じて各国の経済発展に寄与する。

 IHIは日本および東南アジアを中心とした海外に多数のガスタービン、石炭焚きボイラ、LNG関連施設の納入実績がある。ここで得られた技術ノウハウを生かして高効率・高品質で環境性能にも優れたエネルギーシステムをアフリカ市場にも提供し、同地域の経済発展に伴う、エネルギーの安定供給に貢献する。

※EPC:Engineering (設計)Procurement(調達) and Construction(建設)

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