フィンランドのCargotec(カーゴテック、本社:ヘルシンキ)は11月20日、新しいデジタル・ビジネスの成長を確実にするデジタル・ソリューションの開発を加速するために3,200万ユーロ(約41.6億円)を投資する予定だと発表した。投資の一環として、CargotecはフィンランドのTampere(タンペレ)に新しいDigital Solutions Hub(デジタル・ソリューション・ハブ)を開設する。ハブは、方法論、技術、データを活用して、Kalmar、Hiab、MacGregorのすべてのCargotecビジネスエリアのデジタル・ソリューションを開発する。新しいハブは、インテリジェントな貨物取扱いの世界的リーダーになるというCargotecの戦略における具体的な一歩である。
Cargotecの上級副社長兼デジタル化担当CIO(最高情報責任者)、Soili Mäkinen(ソイリ・マキネン)氏は次のように述べている。「新しいハブを確立することによって、Cargotecはデジタルとデータベースのサービスから収益を確保することを目指しています。また、新しいサービスの立ち上げをスピードアップし、お客様のビジネスと効率性を継続的に向上させることができれば、大きな顧客価値をもたらすことができます。」
この投資により、Kalmar 、Hiab、McGregorの新しいデジタルおよびデータ駆動型のソリューションとサービスが、Cargotecの荷役業界の顧客に導入される。新しいユニットは、顧客価値を確保するために、Cargotecの事業領域と密接に協力していく。貨物のエンドツーエンドフローに焦点を当てることで、貨物取扱いのデジタル化が促進される。
新しいデジタル・ソリューション・ハブは、Kalmarのソフトウェアとオートメーションの開発を現在担当しているTommi Pettersson(トミー・ペターソン)氏が率いる予定。ハブは、2019年6月末までに完全に運用される予定。
「このデジタル・ソリューション・アクセラレータをセットアップして実行し、インテリジェントな貨物処理のベンチマークになるためのCargotecの変革の一環となる機会があることを嬉しく思っています。デジタル・ソリューション・ハブは、Cargotecのグローバルな新しいデジタル・ビジネスの重要な原動力になるでしょう」とTommi Pettersson(トミー・ペターソン)氏は述べた。
■Cargotecについて
Cargotec(NASDAQ Helsinki:CGCBV)は、優れた貨物取扱いのソリューションとサービスにより、より良いスマートな貨物の流れをより良いものにする。Cargotecの事業領域Kalmar、Hiab、MacGregorは、その分野におけるパイオニア。港湾、海上、道路でのユニークな地位を通じ、世界の貨物の流れを最適化し、持続可能な顧客価値を創造する。2017年のCargotecの売上高は約32億ユーロで、11,000人以上の従業員を雇用している。